ウキウキ5時らんど

『ウキウキ5時らんど』（ウキウキごじらんど）は、東北地方の基幹放送局である東北放送（TBCテレビ）にて、1997年から1998年にかけて平日夕方に放送されていた地域密着型のローカルワイド番組です。この番組は、当時のTBCにおける夕方の顔として、視聴者に様々な情報を提供する役割を担っていました。

放送期間と時間

番組は1997年9月29日に放送を開始し、翌年の1998年 3月27日に最終回を迎えました。約半年間という比較的限られた期間ではありましたが、この時期のTBCの夕方帯の編成において重要な位置を占めていました。放送日時は毎週月曜日から金曜日までの平日帯で、夕方16時54分から18時00分までの合計66分間という枠が設定されていました。この時間帯は、多くの人々が仕事や学校から帰宅する時間であり、一日の終わりに向けた地域情報やニュースへのニーズが高い時間帯と言えます。『ウキウキ5時らんど』は、まさにこうした視聴者の需要に応える形で企画・放送されたものと考えられます。

出演者

本番組の総合司会は、当時東北放送のアナウンサーであった中野文恵氏と石黒新平氏の二人が務めました。夕方の顔となる司会者として、番組の進行を取り仕切り、視聴者との間に親しみやすい雰囲気を作り出す役割を担っていました。

特に石黒新平氏は、TBCを離れた後もアナウンサーとしてのキャリアを継続しており、ニッポン放送や広島ホームテレビといった他の放送局でも活躍しました。現在はフリーアナウンサーとして活動されていることが知られており、当時の番組を見ていた視聴者にとっては、その後の活躍も記憶に残る人物と言えるでしょう。

番組内容とその役割

『ウキウキ5時らんど』は「ローカルワイド番組」というジャンルに位置付けられており、これは特定の地域に特化した幅広い情報を取り扱う番組形式を示します。具体的には、宮城県内の最新ニュースや天気予報、交通情報といった日々の生活に直結する情報に加え、地域のイベント情報、グルメ、エンターテイメント、生活に役立つ話題などが含まれていたと推測されます。視聴者はこの番組を通じて、その日の出来事を把握し、明日の計画を立てるための情報源として活用していたことでしょう。地域に根ざした話題や人々に光を当てることで、地元住民との結びつきを深め、地域社会の一員としての意識を高めることも、このような番組が持つ重要な役割の一つです。

短い放送期間とその後の編成

約半年間という比較的短い放送期間であったことは、当時のテレビ局の編成戦略や視聴率動向など、様々な要因が影響した可能性が考えられますが、具体的な終了理由は明らかではありません。しかし、番組終了後もTBCの夕方帯の情報番組編成は変化を続けていきます。

直接の後番組というわけではありませんが、この番組が終了してから約7年後の2005年3月28日には、TBS系列の全国ネットの情報番組『イブニング・ファイブ』のネットを開始しました。さらに、その後の『サカスさん』といった番組も続けてネットしています。これは、東北放送の夕方帯の編成が、自社制作のローカルワイド番組を中心とするものから、キー局制作の全国ネット番組を組み込む方向へとシフトしていった流れの一部を示唆する出来事と言えます。『ウキウキ5時らんど』は、こうした編成の変化が起こる以前の時期に、自社制作の強みを生かした地域密着型情報番組として存在していたのです。

まとめ

『ウキウキ5時らんど』は、1997年9月29日から1998年 3月27日まで、約半年間にわたり東北放送で平日夕方に放送されたローカルワイド番組です。当時のTBCアナウンサーである中野文恵氏と石黒新平氏が総合司会を務め、地域のニュースや生活情報を視聴者に提供しました。短い期間ではありましたが、当時の東北放送の夕方帯を彩った地域情報番組として、その存在は記録されています。その後のTBCの夕方編成における全国ネット番組の受け入れという流れの中でも、『ウキウキ5時らんど』は特定の時期における自社制作ローカルワイド番組の例として位置づけられます。

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