ウズベキスタンの電気通信

ウズベキスタンの電気通信網：発展と課題

ウズベキスタンの電気通信網は、ソビエト連邦時代のインフラを基礎として発展してきました。近年は近代化が進み、中央アジアにおける情報通信の中心地としての役割を担っています。しかし、その発展は均一ではなく、課題も多く残されています。

電話サービス

現状の電話システムは、国際標準から見ると依然として近代化が遅れており、設備不足も深刻です。国営のウズベクテレコム (Uzbektelecom JSC) は、日本政府や中国開発銀行からの融資を受け、通信インフラの整備を進めています。NECによる通信網整備プロジェクト(2002-2006年)やデジタル交換機への更新(2010年完了予定)などが行われましたが、電話普及率は依然として低い水準にとどまっています。

携帯電話

携帯電話サービスは急速に普及し、2008年には加入者数が1040万人に達しました。Super iMAX社(住友商事と韓国KTの合弁会社)によるWiMAXサービスの開始(2008年)なども、この普及を後押ししました。

インターネット

2012年3月時点のインターネットユーザー数は約900万人と推定されています。「ウズベク・インターネット」(Uznet)と呼ばれるネットワークは、ロシアのRunetと同様の役割を果たしています。.uzがウズベキスタンの国別トップレベルドメインです。

ブロードバンド

2012年はブロードバンドの普及が著しく、年間約22.5%の成長率を記録しました。年末時点では37.8万ポートが設置され、前年比約55.5%増となっています。実際に利用されているポート数は20万2700で、前年比37.2%増でした。同年、1576kmの光ファイバーケーブルが敷設されました。

国際通信

[ウズベキスタン]]は、モスクワのゲートウェイ通信を通じてCIS諸国やその他の国々と光ファイバーケーブルやマイクロ波通信で接続されています。トランスアジア・ヨーロッパ][[光ファイバーケーブルへの接続も完了し、現在、アフガニスタンへの光ファイバーケーブル延長計画が進められています。

ラジオとテレビ

ラジオ局はAM4局、FM12局、短波3局が放送を行っています。1997年時点では、約1020万台のラジオが使用されていました。テレビ局は全国で28局、タシュケントにケーブル局1局、地方に約20局が存在します。

まとめ

ウズベキスタンの電気通信網は、ソ連時代からのインフラを基盤としながらも、近代化とデジタル化を着実に進めています。特にブロードバンドの普及は目覚ましく、中央アジアの情報通信の中心地としての地位を確立しつつあります。しかしながら、電話網の近代化や地方部へのインフラ整備など、解決すべき課題も多く残されています。今後の更なる発展には、継続的な投資と技術革新が不可欠と言えるでしょう。

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