ウラジーミル・ソコロフスキー＝アフトノモフ

ウラジーミル・ソコロフスキー＝アフトノモフ（1852年12月31日 - 1933年）は、ロシア正教会の主教であり、ワシーリィ・グリゴーリエヴィチ・ソコロフスキー＝アフトノモフという名でも知られています。

1852年、彼はロシアのポルタヴァ県で誕生しました。教育機関であるカダン神学大学を1878年に卒業後、同年10月3日に修道[[司祭]]として聖職者の道を歩み始めます。

1880年、ソコロフスキー＝アフトノモフは、ニコライ・カサートキン（聖ニコライ）の招きに応じて来日しました。彼はニコライの補佐を務めるとともに、正教神学校の充実、発展に尽力しました。1884年には典院に昇叙されていますが、1885年にはロシアへ帰国しています。

1887年、アラスカのアリューシャン列島における主教に叙聖され、新たな任地へと赴きました。1888年には、アメリカでの伝道活動のため、5人の祭司とホルム神学校の生徒18人を引き連れてサンフランシスコに渡りました。サンフランシスコでは、聖歌隊の育成に力を注ぎ、英語による聖体礼儀を執り行うなど、現地の信徒に寄り添った活動を展開しました。

1891年にロシアへ帰国。同年6月には主教に叙聖されています。

1910年3月、病気のため管轄司祭職を離れ、モスクワの聖アンドロニク修道院で講師として教鞭をとる生活を送りました。

1921年には、大主教に昇叙されています。

1933年、ソ連政府による宗教弾圧政策が実行される中、ウラジーミル・ソコロフスキー＝アフトノモフはモスクワの修道院で困窮のうちに永眠しました。彼の生涯は、正教の信仰を貫き、各地で伝道活動に尽力した聖職者としての姿を今に伝えています。

参考文献
『日本キリスト教歴史大事典』教文館、1988年
高橋昌郎『明治のキリスト教』吉川弘文館、2003年

外部リンク
* ВЛАДИМИР«Православная Энциклопедия»

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