ウララ

ウララ（URALA）とは

茨城県土浦市大和町に位置する「ウララ（URALA）」は、3つの街区からなる複合施設です。土浦駅前の再開発事業によって建設され、当初は商業施設として賑わいました。しかし、2013年に商業施設としての役割を終え、現在は土浦市役所の本庁舎として利用されています。

概要

ウララの整備は、土浦・阿見都市計画事業と土浦駅前地区第一種市街地再開発事業によって行われました。事業主体は土浦駅前地区市街地再開発組合で、総事業費は約330億円に及びます。施設は、URALA、URALA2、URALA3の3つの街区に分かれており、それぞれ2階部分がペデストリアンデッキで土浦駅西口と接続しています。建設前には、ビル風対策として風洞実験が行われ、隅切りの実施や駐車場棟への工夫が施されました。

各街区の詳細

URALA

最も規模の大きいURALAは、地上31階建ての建物です。かつてはイトーヨーカドー土浦店や専門店が入居していましたが、現在は土浦市役所の本庁舎として利用されています。地下にはカスミ土浦駅前店が営業しています。5階と6階には茨城県県南生涯学習センターが入居しており、西側には高層マンション「SOLID TOWER」がそびえ立ちます。SOLID TOWERは、県内でも有数の高さを誇るマンションです。また、24時間営業の立体駐車場や、イベントスペースとしても利用される「うらら広場」があります。

URALA2

地上8階建てのURALA2は、医療施設や福祉施設が集まるエリアです。2階と3階にはウララ医療センターがあり、4階から8階は土浦市社会福祉協議会や老人福祉センターなどが入居しています。7階には土浦市教育委員会もあります。

URALA3

こちらも地上8階建てのURALA3は、学習塾や企業のオフィスなどが入居しています。かつては茨城県県南パスポートセンターがありましたが、現在は閉鎖されています。

建設の経緯

ウララの建設は、土浦市の商業衰退を食い止めるための再開発事業として始まりました。1970年代から計画が検討され、紆余曲折を経て1997年に開業しました。当初はそごうの出店が予定されていましたが、計画が頓挫し、イトーヨーカドーを核テナントとして再スタートしました。しかし、バブル崩壊の影響で事業は停滞し、地権者との交渉も難航しました。最終的には、茨城県と土浦市がテナントとして入居することで合意に至り、事業が再開されました。

アクセス

ウララは、JR常磐線土浦駅とペデストリアンデッキで直結しており、公共交通機関でのアクセスが容易です。

まとめ

ウララは、土浦市の再開発の象徴として誕生し、商業施設から市役所本庁舎へとその役割を変えながら、現在も土浦市の中心的な施設として機能しています。その変遷は、土浦市の歴史を物語る上で重要な要素となっています。

参考資料

• - 森義弘「中心市街地活性化の核「URALA（ウララ）」誕生〜土浦駅前地区第一種市街地再開発事業竣工〜」『新都市』第51巻第11号、都市計画協会、1997年11月
• - 「土浦駅前地区第一種市街地再開発事業 ウララ」『近代建築』第51巻第12号、近代建築社、1997年12月

関連リンク

• - 土浦市役所 本庁舎
• - 茨城県県南生涯学習センター
• - 土浦市社会福祉協議会

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