ウラーゴ・ドーリオ

ウラーゴ・ドーリオ

ウラーゴ・ドーリオ（Urago d'Oglio）は、南ヨーロッパに位置するイタリア共和国において、北部のロンバルディア州、その中でも中南部に広がるブレシア県に所属する基礎自治体です。イタリア語では「コムーネ（Comune）」と呼ばれ、これは日本の市町村に概ね相当する行政区分であり、地域の基本的な行政サービスを提供する最小単位となっています。このコムーネには、およそ3,700人の住民が暮らしています。

地理

ウラーゴ・ドーリオは、ブレシア県の西端に近い位置にあります。地理的には、広大なポー平野の北側の辺縁部に位置していると考えられます。周辺のコムーネと行政上の境界線を接しており、その中には同じブレシア県に属する自治体だけでなく、ロンバルディア州内の別の県、具体的には西側に隣接するベルガモ県に属する自治体も含まれています。このことは、ウラーゴ・ドーリオが県境をまたぐ地域連携を持つ可能性を示唆しています。

ウラーゴ・ドーリオに隣接するコムーネは以下の通りです。括弧内に(BG)と記されているのは、ベルガモ県に所属する自治体であることを示しています。

• - カルチョ（ベルガモ県）
• - キアーリ（ブレシア県）
• - チヴィダーテ・アル・ピアーノ（ベルガモ県）
• - ポントーリオ（ブレシア県）
• - ルディアーノ（ブレシア県）

これらの隣接自治体との関係は、地域の交通網や経済活動においても重要な要素となります。

気候および地震リスク分類

イタリアでは、地域ごとに気候分類が定められており、建築物の断熱基準や暖房使用期間の目安などに利用されています。ウラーゴ・ドーリオは、この気候分類において「zona E」に区分されています。このゾーナEは、一般的に冬季の寒さが比較的厳しく、暖房を必要とする期間が長い地域とされています。具体的な暖房の必要性を示す指標であるGradi Giorno（GG、デグリーデー）は2251とされており、これはゾーナEの中でも中程度の寒さを示す数値です。

また、イタリア全土は地震の発生確率や強さに応じて地震リスク階級に分類されています。ウラーゴ・ドーリオは、この分類において「zona 3」に位置づけられています。ゾーナ3は「sismicità bassa」と定義されており、これは「低い地震リスク」を持つ地域であることを意味します。したがって、他のリスクが高い地域と比較すると、大規模な地震による影響を受ける可能性は低いと考えられています。

行政と地域社会

人口約3,700人のウラーゴ・ドーリオは、イタリアのコムーネの中では比較的小規模な部類に入ります。しかしながら、コムーネは住民生活にとって最も身近な行政単位であり、出生・婚姻などの戸籍関連手続き、住民登録、固定資産税などの徴収、初等教育、地域内の道路維持管理、ゴミ収集など、多岐にわたる基本的な公共サービスを提供しています。コムーネの運営は、市民によって選出された市長（Sindaco）を執行機関の長とし、議会（Consiglio comunale）が立法・監督機能を担う形で行われます。ブレシア県内の他のコムーネと同様に、ウラーゴ・ドーリオも地域の歴史や文化を守りつつ、現代の社会生活を円滑に維持するための基盤としての役割を果たしています。

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