ウルドゥズ駅

ウルドゥズ駅：バクー地下鉄の星

ウルドゥズ駅は、アゼルバイジャンの首都バクーを走るバクー地下鉄1号線（レッドライン）の駅です。1970年5月5日に開業し、ナリマン・ナリマノフ駅とコログル駅の間に位置しています。駅名はアゼルバイジャン語で「星」を意味します。

音楽が流れる駅

ウルドゥズ駅では、電車の到着時にアゼルバイジャンの作曲家トフィク・クリーエフの楽曲『テズ・ガル』が流れます。駅構内や電車内で耳にすることができ、バクー地下鉄ならではの体験を味わえます。

建築

駅の出入口は控えめな造りですが、内部は美しく装飾されています。壁と柱にはウズベキスタンの「ガズガン」産の大理石が使用され、床は花崗岩と白い大理石が組み合わされています。

ホール（大広間）には、電化をテーマにしたウラジーミル・レーニンの言葉が刻まれた銅のレリーフがあります。レリーフには、バクーの労働者の連帯と友情が表現されています。

駅の柱は低く、照明は独特です。天井は幅1メートルの鋸歯状に作られており、蛍光灯の光を反射して構内を明るく照らします。ホールには白い大理石の多面体柱が並び、アルマイト処理された筋が均整の取れた美しさを演出しています。床は黒と緑がかった色の花崗岩と白い大理石が敷き詰められ、アゼルバイジャンの絨毯のパターンを彷彿とさせます。線路の壁はダシュキャサン産の大理石と花崗岩で覆われ、底面は黒い花崗岩で構成されています。

1995年バクー地下鉄火災

1995年10月28日、ウルドゥズ駅とナリマン・ナリマノフ駅の間で、地下鉄車両火災が発生しました。この「1995年バクー地下鉄火災」では、289人（うち子供28人）が死亡、270人が負傷する大惨事となりました。これは地下鉄事故史上、最大規模の犠牲者数とされています。

ウルドゥズ駅は、美しい内装と音楽が流れる駅として知られていますが、同時に悲しい歴史も抱えています。

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