エイサップ・ファーグ (ASAP Ferg)
エイサップ・ファーグ(本名:Darold D. Brown Ferguson Jr.)は、
1988年10月20日に
ニューヨークシティのハーレムで誕生したアメリカのラッパー、
歌手、
ソングライターです。Fergは、ヒップホップコレクティブ「A$AP Mob」のメンバーとして広く知られています。彼の音楽キャリアは多岐にわたり、数々のアルバムやミックステープをリリースしてきました。
音楽キャリアの始まり
ファーグの音楽的な影響は、彼の父親からのものでした。父親はハーレムで
ブティックをつくり、音楽関連のアパレルを制作していたことから、自然と音楽とファッションの世界に触れることになります。音楽活動を開始するまでは、服飾やジュエリーに関心を持ち、美術学校に通っていた彼は、2005年にDevoni Clothingを立ち上げ、高級ベルトの販売を行っていました。
高校時代からの親友であるA$APロッキーとのつながりを通じて、ファーグはA$AP Mobに加わり、ラッパーとしてのキャリアが本格的にスタートします。2012年にはデビュー・シングル「Work」をリリースし、この曲はComplex誌の年間ベストトラックの一つに選出されました。
アルバムとミックステープ
2013年の1月10日、ファーグはRCAおよびPolo Groundsとレコード契約を結び、同年8月20日にはデビューアルバム『Trap Lord』をリリースしました。このアルバムは、米ビルボード200チャートで初登場9位を記録し、彼にとっての大きな成功となりました。デビューアルバムのリリースにより、ファーグは同年の
BETアワードでルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるも、当時の彼はその受賞を予想していなかったため、イベントには不在でした。
その後、2014年に
アリアナ・グランデのアルバム『マイ・エブリシング』に参加し、ソロミックステープ『Ferg Forever』をリリースしています。続く2016年4月には2作目のアルバム『Always Strive and Prosper』を発表し、これもまた多くの注目を集めました。
2017年にはミックステープ『Still Striving』をリリースし、次に2019年にはEP『Floor Seats』を発表しました。そして2020年には、3作目のミックステープ『Floor Seats II』をリリースし、その先行シングル「Move Ya Hips」は、
ニッキー・ミナージュとMadeinTYOをフィーチャーし、
Billboard Hot 100で最高19位を記録しました。
影響とスタイル
ファーグは、独自のスタイルとフロウで知られており、ヒップホップシーンだけでなく、ファッションの分野でも影響力を持っています。彼の音楽は、多様なジャンルを取り入れた独自のトーンを持っており、リリックやビートにその個性が色濃く現れています。彼のキャリアは、同時に多くのアーティストとのコラボレーションによっても彩られています。
結論
エイサップ・ファーグは、ラップの世界での確固たる地位を築く一方で、ファッションやストリートカルチャーへの影響も無視できません。彼の音楽とその進化は、今後も多くのファンに愛され続けることは間違いありません。ファーグの今後の活動にも注目が集まっています。