エイベックス&イースト

株式会社エイベックス＆イースト：音楽と映像の融合が生んだ制作プロダクション

株式会社エイベックス＆イーストは、大手芸能プロダクションであるエイベックスと、数々のヒット番組を制作してきたイーストの合弁会社として2006年3月3日に設立されました。音楽業界とテレビ業界の知見を融合させた同社は、多様な映像コンテンツの制作・事業を展開しました。

イーストグループの関連会社であるイーストライツから映像制作部門を独立させる形で設立されたエイベックス＆イーストは、テレビ番組、ラジオ番組、インターネット番組制作に加え、タレントのマネージメント業務にも携わっていました。設立当初から、エイベックスの音楽制作ノウハウとイーストの番組制作力という、強力なシナジー効果を生み出すことを目指していました。

しかし、2010年7月、エイベックス・グループ・ホールディングスに全ての株式を売却。その後、イースト・グループ・ホールディングスへと移管されるという変化を経験します。この株式譲渡に伴い、同社の制作部門はイースト・エンタテインメントへと移管されました。これにより、エイベックス＆イーストは、それまでの映像制作事業から撤退することとなります。現在、同社の業務機能はイーストグループ内のイースト・ファクトリーが引き継いでいます。

多彩な番組制作実績

エイベックス＆イーストは、その短い活動期間においても、数多くのテレビ番組制作に携わりました。バラエティ番組、情報番組、ドキュメンタリー番組とジャンルを問わず、様々な番組を制作。地上波キー局からローカル局、そしてCS放送まで、幅広いチャンネルでその作品が放送されました。

主な作品としては、テレビ東京『Disney Time』、TBS『アッコにおまかせ!』、テレビ神奈川『Channel a』、そしてMTVジャパン『MTV Girls meet Beauty supported by Takano Yuri』などがあります。これらの番組は、それぞれ異なるターゲット層や番組コンセプトを持つ一方で、高い視聴率を獲得し、人気を博しました。

さらに、2007年にはキューブ、ポニーキャニオンと共同で『ホレゆけ!スタア☆大作戦』を制作するなど、他社との協業も積極的に行っていました。2008年にはTBS『アナCAN』、テレビ東京『密着!音楽空間』、関西テレビ『未来世紀シェイクスピア』、フジテレビ『女医 to the LOVE』といったバラエティに富んだ番組を制作し、その高い制作能力を証明しました。

2009年には、日本テレビ『イケ麺そば屋探偵〜いいんだぜ!〜』、毎日放送『子育てプレイ』といった連続ドラマの制作にも挑戦。これらの作品は、視聴者から高い評価を受け、人気シリーズとなりました。また、NHK総合テレビ『パフォー!』など、公共放送への番組供給も行っていました。

2010年には、tvk『戦国鍋TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜』を制作。この番組は、歴史をテーマにしたバラエティ番組として、多くの視聴者を獲得しました。

これらの番組制作を通じて、エイベックス＆イーストは、視聴者に多くの感動とエンターテインメントを提供しました。短命に終わった会社ではありましたが、その制作実績は、日本のテレビ業界に大きな足跡を残しています。

会社概要

商号: 株式会社エイベックス＆イースト
本社所在地: 〒107-0062 東京都港区南青山6-6-22
代表取締役会長: 冨永正人
代表取締役社長: 松浦勝人
* 取締役: 佐久間大介

エイベックス＆イーストは、音楽と映像という異なるエンターテインメント分野の融合によって生まれた、ユニークな映像制作プロダクションでした。その歴史は短かったものの、制作した番組は多くの視聴者の記憶に残るものとなりました。

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