エキス分

エキス分とは、酒を加熱した際に蒸発せずに残留する成分を指します。特にリキュールにおいては、エキス分の大部分が糖分で構成されており、その他に旨味成分などが含まれます。そのため、一般的にエキス分の高いリキュールは甘味が強い傾向にあります。

定義

日本におけるエキス分の定義は、温度15度の条件下で、酒100立方センチメートル中に含まれる不揮発性成分が1グラムである場合を「エキス分1度」とします。

単位

エキス分の単位としては、「度」を用いることが公的に定められています。しかし、書籍や記事などでは「％」が用いられることも少なくありません。これは、アルコール度数も「度」で示されるため、どちらの数値を指しているのかを明確にする意図があります。例えば、「エキス分20%」と表記することで、アルコール度数との混同を避けることができます。

リキュールとの関係

リキュールは、エキス分の含有量が高い酒類の代表例です。リキュールの製造過程では、糖分や果実、ハーブなどの成分が添加されることが多く、これらの成分がエキス分として残ります。そのため、リキュールのエキス分は、その風味や甘味を特徴づける重要な要素となります。

参考文献

「ALL ABOUT LIQUEURS リキュールブック」福西英三著、柴田書店、1997年。 ISBN 978-4-388-05803-7
「2007新版　HBAバーテンダーズオフィシャルブック」社団法人日本ホテルバーメンズ協会著、ごま書房、2007年。 ISBN 978-4-341-13138-8

関連項目

酒に関する日本の法律
酒税法
* リキュール

エキス分は、酒の風味や特徴を理解する上で重要な指標となります。特にリキュールを味わう際には、エキス分に着目することで、より深くその魅力を知ることができるでしょう。

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