エクサバイト

エクサバイト（EB）は、コンピュータのデータ量や記憶装置の大きさを表す単位です。接頭辞「エクサ」は、主に以下の二通りの使い方があります。

10進法による表現： 1,000,000,000,000,000,000バイト（10の18乗） = 1000の6乗 = 百京バイト
2進法による表現： 1,152,921,504,606,846,976バイト（2の60乗）= 1024の6乗

これらの二通りの使い方がある理由は、コンピュータの世界では2進数が基本であり、データの単位を2のべき乗で表すことが自然である一方、日常生活では10進数が用いられるためです。2進法による表現の場合、特に「エクスビバイト（EiB）」と表記されることがあります。

エクサバイトの実際の利用例

エクサバイトという単位は、データセンターやゲーム配信など、大量のデータを扱う分野で用いられます。

データセンター

世界最大級のデータセンターを保有するGoogleは、2013年時点で約10エクサバイトのストレージを保有していると推定されています（公式には非公表）。これは、もし人間一人当たり10GBのデータを使用していると仮定した場合、1億人分のストレージサイズに相当します。また、クラウドストレージサービスを提供するバックブレイズが管理するデータ総量は、2022年には2エクサバイトに達しました。

ゲーム

ゲーム配信プラットフォームSteamにおける年間データ配信量は、2022年には44.7エクサバイトに達しています。これは、オンラインゲームの普及とともに、膨大なデータ量が日々やり取りされていることを示しています。

これらの例から、エクサバイトという単位が、現代のデジタル社会において、非常に大きなデータ量を表すために使われていることがわかります。

関連事項

エクサ： エクサバイトの接頭辞である「エクサ」についても、データの単位を表す際に重要な役割を果たしています。
データ量の比較： 他のデータ量の単位と比較することで、エクサバイトの規模をより理解することができます。
* コンピュータ用テープドライブ： エクサバイト単位のデータを扱うためのテープドライブも開発されており、長期保存やバックアップ用途で使用されています。

エクサバイトは、現代社会において不可欠な大量のデータを扱う上で、その規模を示す重要な単位となっています。デジタル技術の進歩に伴い、今後さらにエクサバイトを超える単位も登場するかもしれません。

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