エクシズ・フォルス

『エクシズ・フォルス』

『エクシズ・フォルス』は、2009年11月12日にアトラスから発売されたPlayStation Portable用のファンタジーRPGです。このゲームは、光と闇に分かれた世界を舞台にしており、プレイヤーは二人の主人公のいずれかを選択することで、物語やキャラクターの展開が異なるユニークなシステムを持っています。

概要

本作は、開発元のスティングが手掛けたDept. Heaven Episodesシリーズに触発を受けた作品ですが、独自の物語設定がなされており、特定の関連性はありません。物語は、光輝のベルジュと常闇のベルジュという二つの異なる世界の間で繰り広げられます。選択された主人公の物語によって、ストーリーや出会うキャラクターが変化し、プレイヤーは異なる視点から物語を体験することができます。また、2010年から2011年には、ファミ通コミッククリアにおいて漫画化もされました。

世界観

ゲームの舞台は、光と闇が存在するベルジュと呼ばれる世界です。光の世界では常に明るい朝が続き、闇の世界は永遠の夜に覆われています。これらの世界は、漆黒の断崖で隔てられており、住民たちは前方に別世界が存在することを知りません。特にこの世界は「フォルス」と呼ばれる存在のもとに成り立っており、人々を含めて聖器ヴェゼルから生まれた後、破壊と再生を繰り返しています。フォルスが破壊されると、漆黒の断崖に満ち、通常の生物が近づくことで怪物に変わってしまいます。二つの世界の行き来は特別な存在であるエクシズにしか許されません。

ゲームシステム

プレイヤーはセシリアとレーヴァントという二つの編のいずれかを選択します。この選択により、進行するストーリーや出会うキャラクターが変わります。セシリア編では、彼女が聖杖を継承し、モノリスを守る冒険に出る一方で、レーヴァント編では婚約者の暗殺の真相を追うことが目的となります。ストーリーは「フェイズ」構成になっており、プレイヤーの選択によって物語が創世か破壊かに傾き、エンディングもそれに応じて変化します。

戦闘システムは、神器や霊器から引き出されるスキルを用いて戦います。各キャラクターは特定の武器と相性があり、プレイヤーはさまざまな戦略を駆使して戦闘を行う必要があります。またエクシズチャージやオーバーキルといった要素もあり、これらを巧みに使うことで敵を有利に倒すことが可能です。

キャラクター

セシリア編の中心人物であるセシリア・アーマクライトは光輝の世界で神官として生活する巫女であり、幼い頃の悲しみを抱えるキャラクターです。一方、レーヴァント編の主人公であるレーヴァント・フォン・シュヴァイツァーは誇り高いエリート騎士であり、かわいい幼馴染の皇女イレーネに密かに思いを寄せています。各編のキャラクター同士には複雑な人間関係と運命が交錯しています。

その他の要素

ゲームにはクリア後の特典や、特定の条件を満たすことで新たなイベントやルートが解放される要素も盛り込まれています。二周目以降では異なる編を選択することができ、さらなる深い物語の探索が可能になります。

『エクシズ・フォルス』は、選べる主人公や多面的なストーリー、そして緻密なキャラクター描写により、プレイヤーに新しいファンタジー体験を提供する作品です。

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