エクセルシオール級

エクセルシオール級宇宙艦（Excelsior Class）

エクセルシオール級は、アメリカ合衆国のSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する宇宙艦隊の宇宙船クラスの一つです。日本語版では「エクセルシオ」または「エクセルオール」という名で呼ばれます。このクラス名の「エクセルシオール」は、ラテン語で「向上心」という意味を持っています。

概要

この艦級は、23世紀末に開発され、24世紀まで現役で使用されているという素晴らしい性能を誇ります。劇場版第3作『スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!』では、宇宙基地に停泊している次世代ワープ・ドライブ実験艦U.S.S.エクセルシオールNX-2000として初めて姿を現しました。この時、U.S.S.エンタープライズNCC-1701などのコンスティテューション級の後継として登場した最新鋭の宇宙艦として描かれています。

劇場版第6作『スタートレックVI』では、改めて登録番号をNCC-2000とし、大佐に昇格したヒカル・スールーが艦長として指揮をとる姿が見られます。この艦は、惑星連邦とクリンゴン帝国の同盟締結に寄与しました。また劇場版第7作『スタートレック:ジェネレーションズ』では、強化型エクセルシオール級のU.S.S.エンタープライズ NCC-1701-Bも登場します。

この艦級は、24世紀を舞台とする『新スタートレック（TNG）』『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン（DS9）』『スタートレック:ヴォイジャー（VOY）』の各シリーズにも登場し、特に最後の登場はVOYの最終話「道は星雲の彼方へ」で見られました。このシーンでは、ボーグ・スフィアの迎撃に参加する連邦艦隊の中にエクセルシオール級の艦が映し出されています。さらに、劇場版第10作「ネメシス/S.T.X|ネメシス_S.T.X」では、艦名がコンピュータ画面に表示される場面も見受けられます。

経歴

U.S.S.エクセルシオールNX-2000は、通常のワープ・ドライブを超える速度での航行を目指してトランスワープドライブの実験艦として建造されましたが、実用化には至りませんでした。しかし、多くの科学実験において優れた成果を上げ、その後は通常のワープドライブへと改装され、登録番号もNCC-2000に変更されました。ヒカル・スールー艦長のもとでベータ宇宙域を探索し続けました。

こんなエクセルシオール級は、23世紀末から80年以上経った2370年代でも、エンジンやコンピュータを更新しつつ、頻繁に運用されています。特にDS9のドミニオン戦争では、艦隊戦に多く投入されました。また、VOY第118話「過去に仕掛けられた罠」では、24世紀後期の最新艦と共にエクセルシオール級の宇宙艦の建造中の様子も確認されています。

デザイン

この艦のデザインを手がけたのはILMのビル・ジョージです。基本的な形状はU.S.S.エンタープライズNCC-1701のコンスティテューション級を踏襲していますが、その中でもよりコンパクトな円盤部と長いワープナセルが特徴となっています。デザイン的には、エクセルシオール級は非常に独特な美しさを持つ艦船として評価されています。

強化型エクセルシオール級も特徴的で、艦体に若干のマイナーチェンジが加えられており、より強化された防衛機能を持っています。特にU.S.S.ラコタは、強化型エクセルシオール級の能力を示すためにディファイアント級と戦った艦として知られています。

主要登場人物との関わり

スタートレックの登場人物たちとエクセルシオール級の関係も興味深く、特にモンゴメリー・スコット中佐は当初この艦を「バケツのような船」として毛嫌いしましたが、後にその優れた性能を認めるに至ります。ヒカル・スールー大佐は、エクセルシオール級の艦長として多くの重要な任務を遂行し、ジェイムズ・T・カーク大佐との協力でクリンゴン帝国との同盟締結を成功させました。

さらに、U.S.S.フッドやU.S.S.ヴォイジャーとの関係も深く、彼らの艦長たちや乗組員たちの冒険の中でも、エクセルシオール級は重要な役割を果たしています。

このように、エクセルシオール級はスタートレックシリーズの中で、歴史的かつ技術的に重要な宇宙艦として描かれているのです。

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