エクセル・エナジー

エクセル・エナジー（Xcel Energy Inc.）の概要

エクセル・エナジーは、アメリカ合衆国で電力とガスを提供する会社で、ミネソタ州のミネアポリスを本拠地としています。主に8つの州で事業を展開し、NASDAQに上場（ティッカーシンボル: XEL）しています。この会社は、電力とガスの供給を中心に経済的活動を行い、グループ全体の売上では電力事業が85%、ガス事業が15%を占めています。

沿革

エクセル・エナジーは2000年に設立され、その前身となるノーザン・ステート・パワー・カンパニー（Northern States Power Company, NSP）とNew Century Energies（NCE）の合併がきっかけです。NSPは、1909年に設立されたWashington County Light & Power Co.に端を発し、その後合併を繰り返しながら成長してきました。特に、ミシシッピ川上流地域の水力発電を手掛けていた企業の買収が同社の基盤を形成しました。

一方で、Public Service Company of Colorado（PSCo）は、電力とガスの需要が増加する中で、同社の構造を大きくし、1995年にサウスウェスタン・パブリックサービスと経営統合し、NCEを形成しました。そして、この2社の合併によりエクセル・エナジーが誕生しました。

2018年12月には、再生可能エネルギーと原子力発電を重視し、石炭火力発電の全廃を目指す方針を発表し、アメリカの公益企業の中では初となる取り組みを進めています。また、ミネアポリスのセントポールで、エクセル・エナジー・センターの25年間の命名権を保持しています。

現在の事業状況

現在、エクセル・エナジーは主に6つの運営会社を傘下に持ち、その中でもNSP-MinnesotaとPSCoが中核をなしています。NSP-Minnesotaはミネソタ州及びウィスコンシン州で、PSCoはコロラド州で電力とガスを提供しています。また、同社はサウスウェスタン・パブリックサービス（テキサス州）、WestGas InterState Inc（州間天然ガスパイプライン）、およびWYCO Development LLC（天然ガス貯蔵・流通施設）を傘下に持ち、事業を拡大しています。

発電に関する内訳として、石炭火力発電が33%、LNGによる火力発電が29%、再生可能エネルギーによる発電が25%、原子力発電が13%を占めています。この中で、特に再生可能エネルギーの割合が高まっていることは、持続可能なエネルギーの未来を見据えた同社の姿勢を示しています。

まとめ

エクセル・エナジーは、強固な基盤と多角的な事業展開により、電力とガスの供給で確固たる地位を築いています。特に再生可能エネルギーの推進は、持続可能な成長と環境への配慮を反映した戦略として、今後の市場での競争力を高める要素となるでしょう。

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