エクソシスト 信じる者

映画『エクソシスト 信じる者』について

『エクソシスト 信じる者』は2023年に公開されたアメリカの超自然ホラー映画で、エクソシストシリーズの第6作目にあたります。この作品は1973年のオリジナル作『エクソシスト』の直接の続編として位置づけられており、監督をデヴィッド・ゴードン・グリーン、脚本にはピーター・サットラーとグリーンが参加しています。キャストにはレスリー・オドム・Jrやエレン・バースティンなどが名を連ねています。

概要

本作の企画は2020年に始まり、最初はリブートとしての製作が考えられていましたが、後にオリジナル映画の続編として進められることとなりました。製作にはモーガン・クリーク・エンターテイメントの他、ブラムハウス・プロダクションズが関与しています。数回にわたる構想の後に、2021年6月にはユニバーサル・ピクチャーズが本作の配給権を獲得し、撮影はアトランタやサバンナで進められました。

ストーリー

物語は新婚旅行中にハイチ地震に遭遇した写真家ヴィクターと妊婦の妻ソレーヌから始まります。ソレーヌが重傷を負う中、ヴィクターは母体と胎児のどちらを救うかの選択を迫られる運命に瀕します。その後、13年が経過し、ヴィクターは失った妻の思い出を胸に娘アンジェラと過ごしていますが、ある日アンジェラは友人キャサリンと共に降霊術を試みます。しかし、3日後に発見された彼女たちは、時間が経過したことに気づいていないと主張します。

次第にアンジェラの周囲で異変が発生し始め、彼女の検査を担当する看護師は過去の秘密を暴露されます。彼女のもとにクリス・マクニールが訪れ、かつて悪魔に取り憑かれた経験を持つ彼女は、状況を改善するために動き出します。闇に潜む悪魔との戦いが繰り広げられる中、宗教的な違いを超えた仲間たちが集まり、悪魔祓いの儀式が行われますが、その過程では数々の悲劇が待ち受けています。

キャストと製作

本作の主要キャストには、アンジェラ役のリディア・ジュエット、キャサリン役のオリヴィア・オニール、さらにクリス・マクニール役としてエレン・バースティンが再登場します。また、悪魔に取り憑かれた少女たちを救おうとする父親役のレスリー・オドム・Jrも重要な役割を果たしています。

撮影は2022年に行われ、2023年10月には北米で公開されました。映画の評価は賛否が分かれ、興行収入では北米で約6,550万ドルを記録し、全世界では約1億3,590万ドルを達成しました。しかし、批評家からは新しい恐怖の要素が不足しているとの意見もあり、Rotten Tomatoesでは支持率が22%と低迷しています。

将来の構想

本作の続編は既に計画されており、グリーン監督が参加した新しい三部作が期待されています。一方で、シリーズの刷新を図るために、別の監督が完全に新しい物語を作品化する方向性も示されており、今後の展開に注目が集まっています。

『エクソシスト 信じる者』は、古典ホラーの名作の遺伝子を受け継ぎつつ、現代の視点から新たな恐怖を描く意欲作と言えるでしょう。

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