エクリプス (映画)

エクリプス (Verónica)

『エクリプス』（原題：Verónica）は、2017年に制作されたスペインのホラー映画です。降霊術によって恐ろしい存在を呼び覚ましてしまった少女ベロニカが体験する恐怖を描いています。この作品は、1991年にマドリードで実際に起きたとされる事件を基にしていると言われています。

あらすじ

物語の舞台はマドリード。15歳の少女ベロニカは、父親を早くに亡くし、母親と2人の妹ルシアとイレーネ、そして幼い弟アントニートと暮らしています。

ある日、マドリードで日食が起こります。亡き父親の霊と交信したいと願うベロニカは、同級生たちと地下室に集まり、ウィジャボードを使って降霊術を試みます。しかし、上空で月と太陽が重なった瞬間、ウィジャボードが突然割れ、ベロニカは意識を失ってしまいます。その日を境に、ベロニカの身の回りで次々と不可解な現象が発生し始めます。

キャスト

ベロニカ：サンドラ・エスカセナ
ルシア：ブルナ・ゴンサレス（望田ひまり）
イレーネ：クラウディア・プラセル
アントニート：イバン・チャベロ
アナ：アナ・トレント
ロサ：Ángela Fabián（押川チカ）
ダイアナ：Carla Campra
医師：ソニア・アルマルチャ
ホセファ：マル・バルディビエルソ
盲目のシスター：コンスエロ・トルヒーヨ
教師：レティシア・ドレラ

受賞

第32回ゴヤ賞

トリビア

映画の40分過ぎのシーンで「1991年6月13日金曜日」というテロップが表示されますが、実際にはその日は木曜日でした。1991年に13日の金曜日は2回ありましたが、それは9月と12月でした。
1991年には実際に日食が観測されましたが、6月ではなく7月でした（1991年7月11日の日食を参照）。また、その日食が見られたのはハワイや中南米を中心とした地域であり、マドリードでは観測されていません。
ベロニカが劇中でウォークマンで聴いている曲は、スペインのロックバンド「エロエス・デル・シレンシオ（Héroes del Silencio）」の『Hechizo』です。この曲はエンディング曲としても使用されています。ベロニカの部屋にはバンドのポスターが貼られており、彼女が着ているTシャツもバンドのロゴが入ったものです。

前日譚

この映画の前日譚となる作品『ブラックサン』が制作され、2023年10月にNetflixで公開されています。

外部リンク

エクリプス - Netflix
エクリプス - allcinema
エクリプス - KINENOTE
Verónica - オールムービー（英語）
Verónica - IMDb（英語）

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