エスタディオ・デ・リアソール

エスタディオ・デ・リアソール：デポルティーボの魂が息づく聖地

エスタディオ・デ・リアソールは、スペイン・ガリシア州ア・コルーニャに位置するサッカー専用スタジアムです。地元の強豪クラブ、デポルティーボ・ラ・コルーニャがホームスタジアムとして使用しており、32,490人の観客を収容することができます。

歴史

1939年、ガリシア州の著名な建築家サンティアゴ・レイ・ペドレイラの設計の下、建設が始まりました。1944年10月29日には、デポルティーボ・ラ・コルーニャとバレンシアCFのリーグ戦でこけら落としが行われ、スタジアムは正式に開場しました。開場当初は陸上トラックを併設した多目的スタジアムでしたが、後にサッカー専用スタジアムへと改修されました。

1945年5月6日には、スタジアム史上初の国際Aマッチとなるスペイン対ポルトガル戦が開催され、スペインが4-2で勝利を収めました。この試合を皮切りに、数々の重要な試合がリアソールで開催され、スタジアムの歴史に名を刻んでいます。

改修

開場以来、時代の変化に合わせて何度か改修工事が行われており、開場当時から現存する建築物は、スタジアム西側にあるマラソン・タワーのみとなっています。2018年には、1,600万ユーロを投じて観客席を覆う屋根の張り替え工事が行われ、青を基調としたソーラーパネル付きの近代的なデザインへと生まれ変わりました。

レアル・マドリードとの因縁

エスタディオ・デ・リアソールは、レアル・マドリードにとって鬼門として知られていました。1991-92シーズンにデポルティーボがプリメーラ・ディビシオンに初昇格したシーズンこそレアル・マドリードが勝利したものの、その後は長らくデポルティーボがリアソールで無敗を誇りました。特に、1992-93シーズンの試合は、レアル・マドリードが2-0とリードしたにもかかわらず、デポルティーボが3-2と逆転勝利を収めるという劇的な展開でした。このシーズンから2008-09シーズンまでの17年間、レアル・マドリードはリアソールで12敗5分と一度も勝利することができませんでした。

近年の動向

2017年6月29日には、ア・コルーニャ県を拠点とする銀行のアバンカ社がスタジアムの命名権を取得し、エスタディオ・アバンカ＝リアソールと命名されました。また、2022年には、スペイン、ポルトガル、ウクライナの3カ国共催で2030 FIFAワールドカップの開催を目指す動きがあり、これに合わせてア・コルーニャ市議会はスタジアムの収容人数を45,000人まで増やす改修案を公表しました。もしワールドカップ開催が実現すれば、再び世界の注目を集める舞台となるでしょう。

まとめ

エスタディオ・デ・リアソールは、デポルティーボ・ラ・コルーニャのサポーターにとって特別な場所であり、数々の歴史的な瞬間を見守ってきた聖地です。その美しい外観と情熱的な雰囲気は、訪れる人々を魅了し続けています。

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