エスタディオ・マリオ・アルベルト・ケンペス

エスタディオ・マリオ・アルベルト・ケンペスは、アルゼンチンのコルドバ州コルドバ市にある多目的スタジアムです。1978年にアルゼンチンで開催されたFIFAワールドカップの開催に合わせて建設されました。建設当初は「エスタディオ・コルドバ」という名称でしたが、後にコルドバ出身の伝説的なサッカー選手であるマリオ・アルベルト・ケンペスに敬意を表して、現在の名称に変更されました。

スタジアムは、主にサッカーの試合に使用されており、地元のクラブチームの試合や、アルゼンチン代表の試合など、数多くの重要な試合が開催されています。その収容人数は約57,000人と、アルゼンチン国内でも最大級の規模を誇ります。ワールドカップの際には、グループリーグの試合などが行われ、多くの観客を魅了しました。

サッカー以外にも、様々なイベントが開催される多目的スタジアムとしての役割も担っています。2006年と2007年には、世界ラリー選手権（WRC）のラリー・アルゼンチンのスーパーSSの会場として使用され、モータースポーツファンにとっても馴染み深い場所となっています。また、2011年にはコパ・アメリカの会場にも選ばれ、アルゼンチン対コスタリカの試合や準々決勝のコロンビア対ペルーの試合など、南米の強豪国同士の熱戦が繰り広げられました。

スタジアムの周辺には、広大な公園やスポーツ施設が整備されており、市民の憩いの場としても親しまれています。スタジアムの近代化改修も定期的に行われており、観客席の増設やバリアフリー化、最新の照明設備の導入など、常に快適な観戦環境を提供するための努力が続けられています。エスタディオ・マリオ・アルベルト・ケンペスは、コルドバ市民にとって、スポーツや文化の中心地として、なくてはならない存在となっています。

また、このスタジアムは、アルゼンチンのスポーツ史においても重要な位置を占めています。数々の国際的なイベントの開催実績が、その存在感を高めており、今後も様々なスポーツイベントや文化イベントの舞台として、その役割を果たしていくことが期待されています。

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