エディ・ベイリー

エディ・ベイリー：トッテナム黄金期を支えた名選手

エドワード・フランシス・"エディ"・ベイリー（Edward Francis "Eddie" Baily, 1925年8月6日 - 2010年10月13日）は、イングランド・ロンドン出身のサッカー選手です。主にトッテナム・ホットスパーFCで活躍し、イングランド代表としてもプレーしました。

クラブでの活躍

ベイリーは1938年、14歳の時にトッテナム・ホットスパーFCに加入しました。第二次世界大戦の影響で一時中断がありましたが、戦後、チェルシーFCとの契約を経て、再びトッテナムに復帰しました。1949年、アーサー・ロウが監督に就任すると、ベイリーはチームの中心選手として活躍。1949-50シーズンには2部リーグ優勝、1950-51シーズンには1部リーグ初優勝に大きく貢献しました。

当時のトッテナムは、ビル・ニコルソン、ロン・バージェス、アルフ・ラムゼイ、テッド・ディッチバーン、レン・ドゥケミンら名選手が揃い、「プッシュ・アンド・ラン」と呼ばれる戦術で一時代を築きました。ベイリーはその中でも重要な役割を担い、攻撃の中心としてチームを牽引しました。1951-52シーズンにはリーグ連覇を逃したものの、2位という好成績を残しています。

トッテナムでは通算325試合に出場し、69得点を記録しました。その後、1956年1月にポート・ヴェイルFCへ、同年10月にはノッティンガム・フォレストFCへ移籍。ノッティンガム・フォレストでは、1部昇格と1部リーグ10位という成績に貢献しました。1958年12月にはレイトン・オリエントFCへ移籍し、現役引退までプレーしました。

イングランド代表としての活躍

ベイリーはイングランド代表としても活躍しました。1950 FIFAワールドカップの代表メンバーに選出され、スペイン代表戦で初キャップを記録。通算9試合に出場し、5ゴールを挙げています。

引退後

現役引退後、ベイリーは指導者の道へ進みました。1963年からは、かつてのチームメイトであるビル・ニコルソンのアシスタントコーチとしてトッテナムに復帰。1974年にニコルソンが退任するまで、アシスタントとして彼を支え、FAカップ優勝やUEFAカップ優勝など、数々のタイトル獲得に貢献しました。トッテナム退団後は、チェルシー、ウェストハム・ユナイテッドFCでスカウトを務めました。

エディ・ベイリーは、トッテナムの黄金期を支えた偉大な選手として、今もなお多くのファンに記憶されています。

外部リンク

Eddie Baily - Transfermarkt

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