エドガー・ポーツネル

エドガー・ポーツネル：永遠の少年の物語

1740年、イギリス貴族エヴァンズ伯爵の私生子として生まれたエドガー・ポーツネル。美貌の母メリーウェザーの死後、継母からの迫害を受け、妹メリーベルと共に森に捨てられる。そこで出会ったのは、バンパネラ（吸血鬼）の老ハンナ・ポーだった。

老ハンナの館で育てられたエドガーは、11歳の時にバンパネラの秘密を目撃し、20歳になったら一族に加わることを強いられる。妹を人質に取られた形のエドガーは、この運命を受け入れる。しかし、3年後、老ハンナは村民に殺され、一族は逃亡を余儀なくされる。その最中、エドガーは老ハンナの血を受け継ぎ、バンパネラとなる。

ポーの一族の養子となり、永遠の少年の姿で生きるエドガー。彼は1757年、妹メリーベルも一族に加え、100年以上を共に過ごす。1879年、新たな血を求め人里に出た彼らは、アラン・トワイライトと出会う。アランはエドガーの友人となり、後に一族に加わることになるが、クリフォード医師に正体がバレてしまい、メリーベル、そして男爵夫妻は命を落とす。深い悲しみに暮れるエドガーは、アランと共に100年近い時を過ごす。

1976年、エヴァンズ家の末裔エディスを救出する際、アランは事故で命を落とし、エドガーも消息不明となる。その後、長らく消息を絶ったエドガーは、アランと共に過ごすうちに、姿を変えてしまう。しかし、クエントン卿の助けにより、元の姿を取り戻し、新たな出会いを経て、物語は続いていく。

エドガーの人物像

エドガーは、澄んだ青い瞳を持つ、巻き毛の14歳の少年の姿をしている。彼は、負けん気があり、妹思いの優しい一面も持ち合わせている。バンパネラとなってからも、メリーベルへの愛は彼の支えとなる。しかし、彼は常に冷たくシニカルで、その内に秘めた絶望は、底知れない深さを秘めている。

彼の年齢を超えた知性と、時に垣間見える非人間的な魅力は、出会う人々に強い印象を残す。1934年のロンドンで出会ったジョン・オービンは、エドガーに魅入られ、その生涯を捧げるほどだった。

エドガーの才能と癖

エドガーは、乗馬や馬車の扱いに長け、手先も器用だ。推理や謎解きも得意で、幾度となく事件の真相を解き明かしている。また、料理もでき、歌もうまい。さらに、女装も似合うという多才ぶりを見せる。

一方で、バラなどの花の枝を折る癖があり、これは彼の内面を反映していると言えるだろう。しかし、アランと暮らすようになってからは、この癖は消えている。

エドガーの名前の由来と、作品への影響

エドガー・ポーツネルという名前は、エドガー・アラン・ポーに由来する。彼の物語は、多くの作家やアーティストに影響を与え、様々な作品で引用されている。

エドガーを演じた俳優・声優

ラジオドラマ、ドラマCD、舞台など、様々なメディアでエドガーは演じられてきた。それぞれの俳優・声優が、彼の人物像を独自の解釈で表現し、新たな魅力を付加してきた。

エドガー・ポーツネルは、永遠の少年として、人々の心に深く刻まれた、忘れられない存在である。

もう一度検索