エドマンド1世 (イングランド王)

エドマンド1世について

エドマンド1世（英: Edmund I、920年または921年〜946年5月26日）は、イングランドの第3代王であり、アルフレッド大王の孫として知られています。彼はエドワード長兄王とその妻エドギフ・オブ・ケントの長男で、924年にエドワードが崩御した際には、異母兄エゼルスタンが王位を引き継ぎました。エゼルスタンが939年に後継者を残さずに死去した後、エドマンドは王位を継承し、イングランド人の王として統治を開始しました。

エドマンドの治世は、様々な軍事的脅威への対応が求められるものでした。939年に王に即位してからしばらくの間、彼はダブリン王オラフ3世の侵略を受け、ノーサンブリアを狙われました。942年、オラフ3世が死去したことにより、エドマンドはイングランド中部地方を再び支配下に置くことができました。また、943年にはヨーク王オラフの後見人となり、944年にはノーサンブリアを再征服しました。この際、エドマンドは王との同盟を構築し、その後もオラフと良好な関係を維持しました。

945年には、スコットランドのマルカム1世との間に軍事的相互援助に関する条約を結び、ストラトクライドを征服しました。これにより、エドマンドはイングランドとスコットランドの国境安全政策を確立し、平和的な関係を築きました。彼の治世においては、国内の修道院が復興し、宗教的な活動が活発化しました。

しかし、946年、エドマンドはパックルチャーチでミサを執り行っている際に、追放された盗賊レオファに襲われ、殺害されてしまいます。レオファはその場から逃げようとせず、エドマンドとの戦いが繰り広げられました。その結果、エドマンドもレオファも共に命を落としたのです。この事件は王の治世に大きな影響を与えました。

エドマンドの死後、王位は彼の弟エドレッドが継承しました。エドレッドは子どもがなかったため、エドマンドの息子たちが後を継ぎました。具体的には、エドウィ（在位：955年 - 957年）とエドガー（在位：957年 - 959年）がそれぞれ王位に就きました。エドマンド1世の治世は、イングランドの歴史において重要な位置を占めており、彼の政策や戦略は後の王たちに影響を与えることとなりました。

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