エド・オブライエン

エドワード・ジョン・オブライエンは、1968年4月15日生まれ、イギリス・オックスフォード出身のミュージシャンです。世界的に有名なロックバンド、レディオヘッドのギタリストとして知られています。

人物像

196cmという長身が特徴で、バンドメンバーの中でも際立った存在です。医者の息子として生まれ、父親がジャズやロックを好んでいたことから、音楽活動への理解を得やすい環境で育ちました。名門マンチェスター大学で政治経済学を専攻するなど、知的な一面も持ち合わせています。スポーツマンとしても知られ、学生時代はサッカーやクリケットに親しんでいました。現在もサッカー観戦を趣味としています。明るく親しみやすい性格で、バンドのフロントマンであるトム・ヨークに次いで、メディアのインタビューを受ける機会が多いです。また、ブログを頻繁に更新し、ファンとの交流を大切にするなど、バンドとファンとの橋渡し役としても貢献しています。

レディオヘッド加入と音楽性

アビントン・スクール時代、トム・ヨークと出会い、友人となります。その後、トムにギタリストとしてバンドに誘われました。当初はギターのコードも満足に押さえられない状態だったそうですが、努力を重ね、レディオヘッドのサウンドに欠かせない存在へと成長しました。リズムマシンの故障をきっかけに、フィル・セルウェイをバンドに勧誘し、さらにジョニー・グリーンウッドが加入し、レディオヘッドの前身である「オン・ア・フライデー」のメンバーが揃いました。

レディオヘッドでは、主にギターを担当し、ノイズやアンビエントの要素を取り入れた独特なギタープレイが特徴です。特に『Kid A』以降のエレクトロニカ色の強い楽曲では、サンプリングを駆使してギターサウンドに変化を加え、楽曲に深みを与えています。リードギターはジョニー・グリーンウッドが担当することが多いですが、エドの広がりのあるエフェクトプレイは、ライブでのダイナミックな音像を作り出す上で重要な役割を果たしています。また、バックボーカルやコーラスも担当し、楽曲に美しいハーモニーを加えています。ソングライティングへの貢献度はトムやジョニーほどではありませんが、バンドの音楽性に大きな影響を与えており、特に『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』以降のロック的でジャジーな要素には、エドの音楽的な指向が反映されているとトム自身も語っています。

ソロ活動

2020年には、初のソロアルバム「Earth」をリリースし、新たな音楽の可能性を追求しています。

評価

ローリング・ストーン誌の「最も偉大な100人のギタリスト」に選出されており、その実力は高く評価されています。

私生活

アムネスティ・インターナショナルで働くSusan Cobrinと結婚し、2004年に長男Salvador、2006年に長女Oonaが誕生しています。

エドワード・ジョン・オブライエンは、レディオヘッドのギタリストとしてだけでなく、ソロアーティストとしても独自の音楽世界を追求し続けています。

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