エネディ州

エネディ州の概要

エネディ州（フランス語: La région de l'Ennedi、アラビア語: منطقة إنيدي）は、かつてチャドに存在した行政区画です。州の中心地はファダであり、北東チャドのサハラ砂漠に広がる広大な面積を有しています。具体的には、その土地は約21.1万平方キロメートルの広さを持ち、2009年のデータによると、人口は約17万人でした。エネディ州は、2008年2月19日にボルク＝エネディ＝ティベスティ州を分割する形で新たに設立されましたが、2012年にはその州が東エネディ州と西エネディ州に再編成されてしまいました。

行政構成

エネディ州は、2つの県（Département）から成り立っていました。これらの県はボルク＝エネディ＝ティベスティ州の時代にはそれぞれ東エネディ県（県都：バハイ）と西エネディ県（県都：ファダ）と呼ばれていましたが、エネディ州の設立に伴い、その名称が変更され、県都も移されました。2012年には、分割により元の県の名称が新たに創設された州名として再び使用されることになりました。

県の詳細

• - ワディ・ハワール県: 県都はアムジャラスです。この県は2008年までは東エネディ県として知られており、2012年以降は東エネディ州と位置づけられるようになりました。
• - エネディ県: 県都はファダで、この地域は2008年までは西エネディ県と呼ばれていましたが、2012年の分割以降、西エネディ州として運営されることになりました。

地理的特徴

エネディ州のほとんどの部分はサハラ砂漠に覆われており、乾燥した気候が特徴的です。このため、農業や水資源の管理が大きな挑戦となっています。しかし、サハラ砂漠の中にも自然の美しさがあり、観光の興味を引くスポットとなっていました。砂丘や峡谷、そして珍しい岩形成が存在しており、地域の特異なエコシステムが多くの生物を育んでいます。

社会・文化

エネディ州の住民は、主に遊牧民として生活しているグループが多く、その伝統的な生活様式が地域文化に色濃く反映されています。彼らの文化は、伝承や音楽、手工芸に表れており、地域のアイデンティティの重要な部分です。また、観光業も小規模ではありますが存在し、砂漠の独特な風景や文化が注目を集めています。

まとめ

エネディ州は、短い期間であったものの、チャドの歴史や地理において重要な役割を果たしてきました。地理的な特性や文化的背景を持つこの地域は、サハラの一部として多くの人々に魅力を伝えてきたのです。今後の展開や再興が期待される地域でもあります。

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