エネルギー管理員

エネルギー管理員について

エネルギー管理員とは、エネルギーを消費する設備に関してその維持や使用方法の改善、さらにはエネルギーの監視業務を行う職業のことを指します。主に経済産業省が定めた規定に基づいて活動を行っています。

選任が必要な工場

特定の工場や事業場においては、エネルギー管理員の選任が求められます。これらの施設は、年間のエネルギー使用量に応じて、以下の二つのカテゴリーに分類されます。

1. 第一種エネルギー管理指定工場: 年間のエネルギー使用量が3,000㎘以上の工場
2. 第二種エネルギー管理指定工場: 年間のエネルギー使用量が1,500㎘以上、3,000㎘未満の工場

第一種エネルギー管理指定工場

第一種に該当する工場には、製造業や電気供給業、ガス供給業、熱供給業などに分類される事業が含まれます。これらの施設は、エネルギー使用の効率化や省エネルギー対策の推進が求められます。また、第一種の中でも事務所用途などに特化したものも政令で指定されています。

第二種エネルギー管理指定工場

第二種に属する工場も類似の基準に従っていますが、エネルギーの使用量が第一種に比べて少ないため、求められる管理の厳しさは若干緩和されています。それでも、経済的な効率を高めるための取り組みは重要です。

連鎖化エネルギー管理指定工場

連鎖化された工場では、複数の工場が連携してエネルギー管理を行います。これも第一種と第二種に分かれ、特定の業種が関与します。連携による省エネのメリットを最大化するため、エネルギー管理員の選任は必須とされています。

エネルギー管理員の選任資格

エネルギー管理員になるためには、特定の資格が求められます。選任されるための条件は以下の通りです。

• - エネルギー管理講習を修了した者
• - エネルギー管理士であること

エネルギー管理講習

一般財団法人省エネルギーセンターが実施する講習を受講し修了することで、エネルギー管理員やエネルギー管理企画推進者に選任される資格が得られます。この講習は、2023年以降、オンライン形式でも行われるようになり、受講者の利便性が向上しました。

資質向上講習

エネルギー管理講習を修了した上で選任を受けたエネルギー管理員は、3年ごとに資質向上講習を受講する必要があります。また、3年以上経過した場合、再度新たに選任された場合も翌年までに講習を修了する義務があります。

講習内容

新規講習では、エネルギー総合管理に関する基本的な知識や法規、実務に関する内容が扱われます。一方、資質向上講習でも同様の内容が確認され、エネルギー管理に必要な最新の情報や技術が学ばれます。

関連項目

エネルギーの使用の合理化や非化石エネルギーへの転換を促進するための法律（省エネ法）に基づく活動が行われており、エネルギー管理士についても言及されます。関連する機関や講習情報については、一般財団法人省エネルギーセンターのウェブサイトなどで確認することができます。

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