エバークエスト

エバークエスト（EverQuest）

『エバークエスト』は、1999年3月にSony Online EntertainmentによってリリースされたMMORPGです。最初はWindows専用で、後にMac対応版も登場しました。続編として『エバークエスト2』もあり、幅広いファン層を持っています。さらに、公式小説「エバークエスト 連合帝国の興亡」もリリースされており、原作の世界観を深く知ることができます。

概要

ゲームは、プレイヤーが「ノーラス」と呼ばれる架空の世界の冒険者となり、3Dグラフィックスの中で探索や戦闘を行います。『ウルティマオンライン』のような他のMMORPGと比較しても、本作は成功した探検要素や戦闘要素に非常に重きを置いています。これにより、歴史的背景や伝説、さまざまな種族の特徴までが丁寧に描かれています。特にFactionシステムによって、種族同士の関係や進行状況が細かく設定されており、プレイヤーの選択によって物語が大きく変わることも魅力の一つです。

ゲーム内容

プレイヤーは、少数の持ち物を持って自分が選んだ種族の街に放り込まれ、冒険がスタートします。最初は比較的安全な場所で経験を積んだ後、さらなる未知の地へと足を踏み入れることになります。ノーラスのゲームフィールドはゾーンと呼ばれ、敵モンスターの強さによって分けられ、レベルに適した挑戦を提供します。プレイヤーは一般的に6人からなるパーティを組み、協力し合いながら戦闘やクエストを進めていきます。

ノーラスでは異なる16種類の種族が登場し、それぞれの種族には特有の属性やスタート地点、信仰が設定されています。種族は善（Good）、中立（Neutral）、悪（Evil）に分かれ、それぞれの選択はプレイヤーの体験に直結します。

種族の特徴

• - ハイエルフ：聡明で長寿、魔法を駆使することが得意な種族。
• - ドワーフ：屈強な小人族で、戦士としての素質を持つ。
• - ヒューマン：多様なクラスと属性を選択でき、非常にバランスが取れている。
• - ダークエルフ：邪悪な種族で、彼らの都市は闇に満ちている。

クラスと役割

16種類のクラスが存在し、属性や背景に応じて役割が異なります。前衛職にはウォーリアーやパラディン、後衛職にはウィザードやクレリックがあり、それぞれが特定の役割を担っています。例えば、ウォーリアーは高い防御力を誇るタンク役であり、敵の攻撃を引き受けます。一方で、ウィザードは強力な攻撃呪文を操り、高いダメージを与える役割を担当します。

Factionシステム

Factionシステムは、種族や信仰による派閥の関係性を表し、プレイヤーの選択によって友好度が変動します。友好的な関係を築けば特別なクエストやアイテムの提供を受けられる一方、逆に敵対的な関係になれば取引を拒否されたり、衛兵に攻撃されることもあります。

影響と人気

『エバークエスト』は、初の本格的な3Dグラフィックスを採用したMMORPGとして、その後のゲームデザインに大きな影響を与えました。プレイヤー同士の協力で強大な敵を倒す「レイド」や、敵の意識を管理するヘイトシステム、さらにクラウドコントロールといった戦術が確立された点は、本作の革新です。

一方で、長時間のプレイによる依存症の問題も指摘され、プレイヤーたちの生活に影響を及ぼす懸念も生まれました。

まとめ

『エバークエスト』は、多種多様なキャラクターや戦略を駆使しながらプレイヤーがドリーム・ワールドでの冒険を体験する非常に奥深いゲームです。未だに新しい拡張パックがリリースされるなど、根強い人気を誇っています。

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