『エリア52』(原題:Area 52)は、
メキシコ出身のギター・デュオ、
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラが
2012年にリリースした4枚目のスタジオ・
アルバムです。彼らの音楽は、フラメンコギターのテクニックとロック、メタル、ラテン音楽の要素を融合させた独特のスタイルで知られています。
この
アルバムは、彼らにとって新たな試みであり、キューバのハバナで録音されました。
アルバムタイトルが示すように、キューバ音楽への深い敬意と探求が込められています。従来の彼らの作品とは異なり、本作では13人のキューバ人ミュージシャンからなるオーケストラ、C.U.B.A.とのコラボレーションを実現しています。これにより、アコースティックギターデュオとしての彼らのサウンドに、豊かなラテンのリズムと管弦楽のアレンジが加わり、より複雑で洗練された音楽体験を提供しています。
収録曲は以下の通りです。
1. "Hanuman"
2. "Juan Loco"
3. "Tamacun"
4. "Satori"
5. "Ixtapa"
6. "Vikingman"
7. "11:11"
8. "Santo Domingo"
9. "Master Maqui"
これらの楽曲は、
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラの代表曲を、C.U.B.A.との共同アレンジで再構築したものです。例えば、「Tamacun」は彼らの初期の
アルバムからの人気曲であり、この
アルバムではより壮大なスケールで生まれ変わっています。各楽曲において、ロドリーゴとガブリエーラの卓越したギターテクニックはもちろんのこと、キューバ人ミュージシャンたちの熟練した演奏が光り、ラテン音楽の豊かな表現力と、彼らのオリジナリティが融合した、エネルギッシュで情熱的なサウンドが展開されています。
『エリア52』は、単なるコラボレーション
アルバムという枠を超え、
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラの音楽的な進化と、異文化との融合の可能性を示す作品と言えるでしょう。彼らのファンはもちろん、ラテン音楽やワールドミュージックに興味のあるリスナーにとっても、聴き応えのある
アルバムです。
アルバム全体を通して、ギターとオーケストラの絶妙なバランス、そしてロドリーゴとガブリエーラの情熱的な演奏が、聴く者を魅了します。彼らの音楽の新たな一面を発見できる、刺激的な作品です。