エリック・ベダード

エリック・ジョゼフ・ベダードのプロフィール

エリック・ジョゼフ・ベダード（Érik Joseph Bédard）は、1979年3月5日にカナダのオンタリオ州ナヴァンで生まれた元プロ野球選手です。左利きの投手として知られ、メジャーリーグベースボール（MLB）でのキャリアは注目に値します。

プロ入りからオリオールズ時代

ベダードは1999年にボルチモア・オリオールズからドラフト6巡目で指名され、プロ野球選手としてのキャリアが始まりました。2002年4月17日、メジャーデビューを果たしますが、2試合に出場して防御率13.50という結果に終わり、再びマイナーリーグへ降格してしまいます。その年のオフには肘の手術を受け、2003年は復帰のための治療に専念しました。

2004年には再びメジャーに昇格し、先発投手として26試合に登板。防御率4.59で6勝10敗という成績を残しましたが、121奪三振は新人選手としてリーグ1位を記録しました。徐々に存在感を増していき、2006年には自己最多の15勝を達成し、防御率も2.58という素晴らしい数字を残しました。この年は著名な投手ロジャー・クレメンスの2.30に次いでリーグ2位でした。

マリナーズへ移籍

2008年2月、ベダードはシアトル・マリナーズにトレードされましたが、故障に悩まされるシーズンとなり、結果として6勝にとどまりました。翌年の2009年には肩を痛め、手術を受けることになりますが、その後もマリナーズとの契約を続けました。この間、シアトルの環境について肯定的に語る姿勢が見られ、「スターバックスに行っても誰も自分に気づかない」と述べていました。

チームを渡り歩く

2011年7月、ベダードはボストン・レッドソックスへ移籍し、その後ピッツバーグ・パイレーツ、ヒューストン・アストロズを経て、タンパベイ・レイズに加入しました。レイズではメジャーでの出場を果たしましたが、成績は奮わず、最終的にシーズンを通じて結果を残せずに過ごしました。2015年1月、ロサンゼルス・ドジャースとの契約を結びましたが、現役を引退することを6月に発表しました。

投手としての特徴

ベダードの投球スタイルは非常に魅力的で、93mph（約150km/h）に近いツーシームと変化球のカーブを主な武器としています。彼の投球スタイルは、特にシーズン後半に向けて著しく向上し、緩急をつけた投球が評価されました。左打者に対して非常に強く、そこに甘く入ってしまった場合に限り被安打を許すことがありましたが、右打者に対しては防御率が若干劣る傾向がありました。

例えば、2007年には全体のスタイルをシンプルにし、ムーヴィング・ファストボールとカーブだけに特化しました。この年は221奪三振を記録し、球団のシーズン記録を更新しました。

代表歴と記録

彼は2006年のワールド・ベースボール・クラシックにカナダ代表として参加し、国際舞台でもその実力を示しました。アメリカのマイナーリーグにおいても、オールスター・フューチャーズゲームに2回選出されています。

最後に

エリック・ジョゼフ・ベダードは、彼のキャリアにわたって多くの成績や記録を残し、プロ野球界での良き思い出を築きました。彼のような選手は、若い選手たちにとって貴重なロールモデルとなっています。

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