エリー・サーブ

エリー・サーブ（Elie Saab）は、1964年7月4日生まれ、レバノン出身のファッションデザイナーです。彼のデザインは、贅沢な素材使いと繊細な手仕事によって生み出される、優雅で洗練されたスタイルが特徴です。

キャリアの始まり

1980年代初頭、サーブはベイルートに最初のアトリエを設立しました。当初からブライダルクチュールに特化し、高価な生地、美しいレース、そしてパールやクリスタルをふんだんに使用した豪華な刺繍を施したデザインで、注目を集めました。彼の才能はすぐに開花し、中東地域でその名を知られるようになりました。

1997年、エリー・サーブはイタリアのカメラナツィオナーレデッラモーダ（Camera Nazionale della Moda Italiana）のメンバーとして、非イタリア人デザイナーとして初めて迎えられました。これは、彼の国際的な活躍を象徴する出来事でした。

国際的な活躍

2000年代に入ると、サーブの活躍はさらに国際的なものとなりました。彼のデザインは、世界中のセレブリティに愛用され、レッドカーペットを華やかに彩りました。また、パリ・コレクションにも参加し、その洗練されたデザインは、世界中のファッション関係者から高い評価を得ています。2016年には、人気ファッション番組「プロジェクト・ランウェイ」の中東版で審査員を務め、その存在感をさらに高めました。

2017年3月現在、エリー・サーブのクチュールコレクションは、パリ、ロンドン、ベイルートにある160軒以上の小売店、そして彼自身が経営するブティックで販売されています。彼のビジネスは世界的に拡大を続けており、その影響力はますます大きくなっています。

幼少期

エリー・サーブは、ベイルート郊外のダムールで、木材商人の家庭に5人兄弟の長男として生まれ育ちました。幼い頃からファッションに興味を持ち、8歳頃には、妹をモデルに、新聞の型紙を使って服作りを始めたと言われています。母親のクローゼットから素材を見つけては、独学で縫製の技術を磨きました。彼の才能は、幼少期から既に芽生えていたのです。

顧客とプロジェクト

エリー・サーブの顧客には、王族やセレブリティなど、世界中の著名人が名を連ねています。例えば、ルクセンブルク大公世子妃ステファニー・ド・ラノワもその一人です。彼は、彼女のウェディングドレスを手がけ、その美しさは世界中の人々を魅了しました。エリー・サーブは、常に最高品質の素材と技術を追求し、顧客の期待を超える美しい服を作り続けています。

エリー・サーブは、その才能と努力によって、世界的なファッションデザイナーとしての地位を確立しました。彼のデザインは、美しさ、優雅さ、そして洗練されたスタイルを追求するすべての女性にとって、永遠の憧れとなるでしょう。

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