エルジュビェタ・カジミェジュヴナ

エルジュビェタ・カジミェジュヴナ（1326年 - 1361年）は、ポーランド王カジミェシュ3世と最初の妃アルドナ・オナ・ゲディミナイテの間に生まれた王女です。妹にバイエルン公ルートヴィヒ6世に嫁いだクネグンダがいます。

カジミェシュ3世は、アルドナの死後、3度結婚しました。2番目の妻アーデルハイト・フォン・ヘッセンとは不仲で、正式な離婚前に愛妾クリスティナと秘密結婚しましたが、どちらの女性との間にも子供はできませんでした。4番目の妻ヤドヴィガとの間には、アンナを含む3人の娘が生まれましたが、いずれもエルジュビェタの死後に生まれています。

当初、エルジュビェタは義弟となるはずだったルートヴィヒ6世と婚約していました。これは、父王がルートヴィヒの父である神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世と同盟関係を築くための政略結婚でした。しかし、最終的にカジミェシュ3世は妹のクネグンダをバイエルン公に嫁がせました。

1343年2月28日、エルジュビェタはポンメルン＝スウプスク＝ヴォルガスト公ボグスワフ5世と結婚し、スウプスク公爵夫人となりました。結婚後、主にボヘミアのプラハ城で暮らしました。

夫妻には以下の2人の子供がいます。

エルジュビェタ（1347年 - 1393年） - 神聖ローマ皇帝カール4世と結婚。
カジミェシュ4世（1351年頃 - 1377年） - 1374年、父の死に伴い家督を相続。ただし、一部の史料ではカジミェシュ4世の母親はエルジュビェタではないとされています。

娘エルジュビェタは、イングランド王リチャード2世の妃アンナ、神聖ローマ皇帝ジギスムントを産みました。エルジュビェタ自身は1361年に35歳で亡くなりました。夫ボグスワフ5世は翌年、ブラウンシュヴァイク＝グルベンハーゲン公の娘アーデルハイトと再婚し、さらに4人の子供をもうけました。

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