エルヌル・ママドリ

エルヌル・ママドリ（Elnur Məmmədli、1988年6月29日 - ）は、アゼルバイジャンの首都バクー出身の柔道家です。9歳から柔道を始め、その才能を開花させました。

輝かしいキャリア

ママドリは、73kg級の選手として国際舞台で頭角を現しました。2007年の世界柔道選手権大会では、決勝で惜しくも敗れましたが、銀メダルを獲得。翌2008年の北京オリンピックでは、決勝で前回苦杯をなめた王己春（ワン・キチュン）と対戦し、開始わずか13秒で鮮やかな一本勝ちを収め、見事金メダルに輝きました。この13秒という記録は、現在もオリンピック柔道史上最短記録として語り継がれています。

階級変更と新たな挑戦

その後、ママドリは階級を81kg級に上げ、新たな挑戦を開始しました。2010年の世界選手権では5位入賞を果たしましたが、メダルには届きませんでした。しかし、2011年、2012年のワールドマスターズでは見事2連覇を達成し、実力を見せつけました。2012年のロンドンオリンピックでは、アゼルバイジャン選手団の旗手を務めるという栄誉に浴しましたが、試合では初戦で敗退し、オリンピック2連覇はなりませんでした。

引退

2014年、エルヌル・ママドリは現役引退を表明しました。その短い競技人生の中で、オリンピック金メダルという最高の結果を残し、アゼルバイジャン柔道界に大きな足跡を残しました。

主な戦績

73kg級
2004年 - ヨーロッパカデ選手権　優勝
2005年 - ロシア国際　5位
2005年 - ハンガリー国際　2位
2006年 - オランダ国際　3位
2006年 - ロシア国際　3位
2006年 - ヨーロッパ選手権　優勝
2006年 - 世界ジュニア　5位
2007年 - フランス国際　2位
2007年 - 世界選手権　2位
2008年 - ドイツ国際　優勝
2008年 - ロシア国際　3位
2008年 - 北京オリンピック　優勝
81kg級
2010年 - ワールドカップ・カイロ　優勝
2010年 - 世界選手権　5位
2011年 - ワールドマスターズ　優勝
2011年 - グランプリ・デュッセルドルフ　3位
2011年 - ヨーロッパ選手権　優勝
2011年 - グランドスラム・モスクワ　5位
2011年 - グランドスラム・リオデジャネイロ　3位
2011年 - グランプリ・アブダビ　3位
2012年 - ワールドマスターズ　優勝
2012年 - グランプリ・デュッセルドルフ　3位
2012年 - グランドスラム・モスクワ　5位

外部リンク

エルヌル・ママドリ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

もう一度検索