エルモのクリスマス

エルモのクリスマス

『エルモのクリスマス』は、1996年12月2日にアメリカのPBSで放送された特別番組で、日本では1997年12月23日にNHK教育で放送されました。2008年にはDVD化され、タイトルが『エルモ・セイヴズ・クリスマス』としてリリースされました。この作品は、子どもたちにクリスマスの大切さを伝え、友情と助け合いがテーマになっています。

ストーリーの概要

物語は、セサミストリートの仲間たちがクリスマスの準備をしている場面から始まります。エルモは、サンタクロースに渡すためのクッキーのプレートを持ち、クッキーモンスターに他のクッキーを渡すことを断ります。ビッグバードは、おばあちゃんに会うためにシンシナティに出かける準備をし、グローバーはクリスマスツリーを販売していました。皆がクリスマスツリーを飾る中、エルモはサンタに渡すクッキーを持って帰ろうとしますが、思わず床に倒れてしまいます。

エルモは眠りに落ち、その間にサンタが煙突で立ち往生してしまいます。サンタはエルモに助けを求め、エルモは「クリスマスを救おう！」と決意します。エルモがサンタを引き抜くと、彼らは問題の原因を見つけます。それは、密航してきた訓練中のトナカイ、ライトニングという名のトナカイでした。サンタは、エルモに感謝の気持ちを表すために特別なクリスマス・プレゼントを贈ります。

エルモの3つの願い

エルモはそのプレゼントの中から魔法のスノードームを選び、「3つの願いを叶えられる」とサンタから言われます。エルモが最初にお願いしたのは「お水一杯ちょうだい！」でしたが、サンタは他の2つの願いを無駄にしてはならないと注意します。クリスマスの日、エルモは大興奮で毎日クリスマスになることを願います。この願いは思わぬ事態を招き、カーミットが「クリスマスは明日です」と報告する始末。

ライトニングはエルモを未来へ導き、彼の願いの影響を確かめます。エルモの願い通り、毎日がクリスマスになった影響で、セサミストリートは混乱に陥ります。全ての店は閉まり、サンタは仕事を辞めてフロリダに引っ越すことを決めてしまいます。エルモはこの現状を何とかしようと奮闘し、本当のクリスマスを取り戻すための行動を起こします。

本当のクリスマスを取り戻すために

エルモは、皆に本当の事を話し、サンタの願いをキャンセルしようとしますが、周囲はエルモに願いを叶えてもらいたいと考えています。エルモは自分の願いが叶う前に、地球を振って新しい願い事をします。全員がクリスマスが戻ることを願い続ける中、エルモとライトニングは元に戻る方法を探し、最終的にはエルモが初めてサンタを煙突から引き抜いたクリスマスイブの夜に戻ることを選びます。

最後、スナッフィーが戻り、皆がクリスマスの喜びを再び感じます。エルモは「クリスマスは毎日ではないが、誰でもクリスマスを楽しむことができる」と語り、この物語は友情や助け合いの大切さを教えてくれます。このエピソードは、視聴者にクリスマスの意味とその背後にある思いやりの力を伝えます。

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