エルヴィル・バリッチ

エルヴィル・バリッチの略歴とキャリア

エルヴィル・バリッチ（Elvir Baljić）は、1974年7月8日にユーゴスラビア・サラエヴォで生まれた元サッカー選手であり、現在はボスニア・ヘルツェゴビナ代表のアシスタントコーチを務めています。ポジションはフォワード（FW）で、選手時代には数多くのクラブチームで活躍しました。

幼少期と初期のキャリア

バリッチはFKジェリェズニチャル・サラエヴォのユースアカデミーで成長しましたが、1993年にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が始まると、彼のサッカーキャリアに大きな影響を与えました。この危機的な状況の中で、バリッチはFKサラエヴォの執り行うツアーに参加し、1994年には同チームでボスニアのトップリーグに初めて出場します。

その後、1995年にはトルコのブルサスポルへと移籍。彼はこのクラブで数シーズンにわたり主要な選手として活躍し、移籍先であるフェネルバフチェSKに1998年、移籍金1,800万DMで加入します。

フェネルバフチェでの成功

フェネルバフチェ在籍中、バリッチは数多くの試合に出場し、18得点を上げる活躍を見せました。彼のパフォーマンスは評価され、1999年にはレアル・マドリードへの移籍を果たしました。この時の移籍金は4,200万DMに達し、当時の旧ユーゴスラビア地域出身者の中で最高額となりました。

レアル・マドリードでの挑戦

レアル・マドリードに加入したものの、バリッチは怪我に悩まされ、出場機会は限られ、114試合中たったの11試合にしか出場できず、得点も1にとどまりました。翌シーズンには、古巣フェネルバフチェにレンタル移籍し、このシーズンで彼はキャリアで唯一のリーグタイトルを獲得します。

その後、バリッチは2001-02シーズンにラーヨ・バジェカーノに再びレンタルされますが、ここでも身体的な問題が影響し、出場機会は制限されました。

トルコリーグと引退

2002年にはガラタサライSKに移籍し、トルコリーグへの復帰を果たします。このキャリアの終わりを迎えるのは、2008年にイスタンブールスポルASで引退することになります。

成果とタイトル

バリッチは以下のようなタイトルを獲得しました：

• - UEFAチャンピオンズリーグ: 1999-00
• - トルコ・シュペルリガ: 2000-01

現在の活動

引退後は、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のアシスタントコーチとして、サフェト・スシッチ監督のもとで若手選手の育成に貢献しています。選手としての豊富な経験を生かして、指導者としてもさらなる成功を目指しています。彼の歩みはサッカーファンにとって興味深いものであり、今後の活躍にも注目が集まります。

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