エレうた!

『エレうた!』の概要

『エレうた!』は、NHKラジオ第1で2011年4月30日から2014年3月21日まで放送されていた音楽番組で、ボカロ音楽の魅力を広めることを目的としていました。この番組は、事実上の毎週放送としてスタートしたアニメ情報番組『渋谷アニメランド』の派生番組であり、音声合成技術を利用した楽曲、いわゆる「エレクトリック・ソング」を中心に構成されていました。

放送の始まりとパーソナリティ

番組の初回は2011年3月26日に放送され、桃井はるこの司会により「エレうた! ver.0.1!」として生放送されました。その後、2011年4月30日から桃井と花澤香菜の二人による定期放送が始まりました。しかし、2012年4月からは小倉唯が新たにパーソナリティに加わり、花澤に代わって司会を務めることになりました。

放送スケジュールは、2012年4月以降は原則として最終日曜日の夜に変更され、特定の選挙日には放送が休止になることがあるなど、特別な配慮もされていました。番組の趣旨について、制作統括を担っていた橋浦明彦は、エレクトロニカやトランスといった音楽が萌え系の合成ソフトを通して親しみやすくなることを述べています。

出来事と特集内容

レギュラー放送時には様々な出来事がありました。2011年5月28日の放送では、関東地方で緊急地震速報があり、予定していたリクエスト曲が流れないまま番組が終了するという事件もありました。また、2011年7月24日には秋葉原で公開録音が行われ、その様子が8月に放送されるなど、リスナーとの交流を図る機会も多く設けられました。

また、2012年には台風の影響で放送が延期されたり、プロ野球の試合の放送により一時休止するなど、外部要因により番組の内容が変更されることもありました。特に2013年には「Live! エレうた!」というタイトルで特集番組を四回放送し、公開収録や生放送を行うことで、観客と一緒に楽しめる内容を提供しました。

最終回とその後

2014年3月21日に放送された最終回では、「卒業のうた」をテーマにした楽曲が取り上げられ、別れを意識させる内容で締めくくられました。これまでの放送を通じて、音楽の楽しさやボカロ音楽に対する理解を深める良い機会となったことでしょう。

以上のように、『エレうた!』は、ボカロ音楽を魅力的に紹介した音楽番組として、多くのリスナーに愛され続けました。

もう一度検索