エレクトリック・サーカス

2003年10月11日、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT（TMGE）は、バンドの歴史に幕を閉じるシングル「エレクトリック・サーカス」をリリースしました。この曲は、彼らが同年に行なったラストライブと同日に発売され、バンドの最終章を飾るにふさわしい、大きな注目を集める作品となりました。

発売当日のオリコンシングルデイリーチャートでは堂々の1位を獲得、そしてウィークリーチャートでも2位という素晴らしい結果を残しました。これは、TMGEのシングル、アルバムを通じて最高の順位であり、その人気と実力の高さを改めて証明することとなりました。

さらに、「エレクトリック・サーカス」は、バンドにとって最後のテレビ出演となった、2003年9月5日放送の『ミュージックステーション』で披露されました。このパフォーマンスは、多くのファンにとって忘れられない感動的な瞬間となり、TMGEの軌跡を象徴する出来事の一つとして記憶されています。

シングルには、表題曲「エレクトリック・サーカス」に加え、カップリング曲として「デビル・スキン・ディーバ」が収録されています。両楽曲とも作詞をチバユウスケ、作曲・編曲をTMGEが担当しており、彼らの音楽性、そして独特の世界観が余すことなく表現されています。「エレクトリック・サーカス」は、テレビ東京系『JAPAN COUNTDOWN』のエンディングテーマにも起用され、広く認知度を高めました。

興味深いのは、この「エレクトリック・サーカス」が、長らくアルバムに収録されていなかった点です。ライブバージョンは『LAST HEAVEN'S BOOTLEG』に収録されていましたが、オリジナルバージョンは、2009年12月16日にリリースされたベストアルバム『THEE GREATEST HITS』でようやく収録されることとなりました。それまで、この曲を聴くにはシングルを入手する必要があり、ファンにとっては待望の収録だったと言えるでしょう。

「エレクトリック・サーカス」は、TMGEの音楽性、そしてその短いながらも濃密な歴史を凝縮した、まさに集大成と言えるシングルです。オリコンチャートでの好成績、ミュージックステーションでのラストパフォーマンス、そして長年のファン待望のアルバム収録と、この曲は様々な形で、バンドへの愛と記憶を繋ぎ止め、その輝かしい歴史を後世に伝えていくことでしょう。その音楽は、今もなお多くのリスナーを魅了し続けています。

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