エレクトロプランクトン

エレクトロプランクトンについて

『エレクトロプランクトン』（ELECTROPLANKTON）は、2005年4月7日に任天堂からリリースされたニンテンドーDS対応ソフトです。この作品は、メディアアーティストの岩井俊雄によって制作され、プレイヤーがインタラクティブに楽しむことができる独特な体験を提供します。

概要

本作には10種類の小さな「電子プランクトン」が登場し、それぞれ異なるアクションや音を通してプレイヤーとの相互作用が生まれます。これらのプランクトンは、タッチペンで触れることで動いたり、音声入力に反応したりします。このゲームには達成目標や時間制限、スコアの概念がなく、一般的なゲームとは一線を画すメディアアート作品として位置付けられています。パッケージにはオリジナル設計のヘッドフォンも同梱されており、ゲームをより身近に楽しむ工夫がされています。「Touch! Generations」シリーズの第1号にあたります。

プランクトンの種類と特徴

1. トレーシー

トレーシーは、三角形に似た形状のプランクトンで、色は6種類（黄色、緑、水色、藍色、桃色、赤色）存在します。タッチペンで描いた線の上を自由に動き回ります。

2. ハネンボウ

オタマジャクシのような形をしたハネンボウは、草花の上を飛び回り、葉の色を変化させることができます。全ての葉を赤くすると花が咲きます。

3. ルミナリア

四角形とその組み合わせから成るルミナリアは、赤、黄色、水色、黄緑の4色から選ぶことができ、タッチすることで動きが変わります。色によって動く速さが異なります。

4. タイヨウチュウ

名の通り太陽の形をしたタイヨウチュウは、卵を置くことで育ち、音を発しながら成長します。時間が経つと三日月を模した「ミカヅキモ」に変わります。

5. レックレック

レックレックは魚のような形状を持ち、音を録音してリズムに合わせて再生します。色のバリエーションは4種類。

6. ナノカープ

クリオネの姿をしたナノカープは、16匹のプランクトンが手拍子や声に反応して多様な形に整列します。

7. ヒカリノワ

丸い形のヒカリノワは、タッチペンで回転させると様々な音を発し、回す方向によって色が変わります。

8. マリンスノー

雪の結晶に似たマリンスノーは、形によって異なる音を生成します。六角形はピアノの音が出るなど、さまざまな音色を楽しめます。

9. ツリガネムシ

ファミリーコンピュータ時代のゲーム音楽を用いて演奏可能なツリガネムシは、象徴的な形状を持ち、効果音を反復再生します。

10. ボルボイス

ボルボイスは、マイクに入力した声を多様な方法で加工し、楽しむことができるプランクトンです。

DSiウェア版とその他の関連作品

『エレクトロプランクトン』は、ニンテンドーDSiウェア用ソフトとして各プランクトンの簡易版がダウンロード販売されました。さらに、ニンテンドーの人気対戦ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズX』及び『SPECIAL』にも本作をモチーフにしたステージやスピリッツが登場しています。

まとめ

『エレクトロプランクトン』は、プレイヤーの想像力を刺激するユニークな体験を提供する作品であり、音や動きを駆使したインタラクションが魅力となっています。シンプルな操作感ながら、様々な発見ができ、何度でも楽しむことができる名作です。

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