エンゲージプリンセス〜眠れる姫君と夢の魔法使い〜

『エンゲージプリンセス〜眠れる姫君と夢の魔法使い〜』は、ドワンゴが配信したブラウザゲームで、2019年 4月1日にサービスを開始し、同年9月30日に終了しました。基盤は基本プレイが無料であり、アイテム課金に対応していました。このタイトルは、電撃文庫の25周年記念作品であり、ストレートエッジとの協力によって新たなIPとして企画されました。ゲームの正式な略称は『エンプリ』です。

ゲーム概要

ゲームの舞台は、VRゲーム『エンゲージプリンセス』の世界と夢の世界が交錯する「夢世界メアトピア」です。プレイヤーは、NPCである「ナイトメア」とのインタラクションを通じて、ダンジョン「レムリア城」を攻略していきます。ゲーム内で展開される物語と魅力的なキャラクターたちに誘われ、プレイヤーは夢の世界の冒険に飛び込むことができます。

サービス終了が発表されたのは2019年 7月19日で、この発表当日に栗田穣崇がニコニコ生放送の中で詳細を説明しました。

あらすじ

物語の舞台は2018年の秋葉原で、主人公はVRゲームアプリ『エンゲージプリンセス』を起動します。そこで、システムメッセージを担当するNPCのレムレスが実体化し、主人公に夢の世界と現実が融合した場所にいるということを知らせます。この出会いが、主人公の冒険の始まりです。

主なキャラクター

- レムレス (声 - 三澤紗千香)

不明な年齢を持つNPCであり、実体化後は主人公と共に旅をすることになります。

- マーリン (声 - 日高里菜)

主人公の夢から生まれたナイトメアで、姉のように振る舞います。

- ベアトリス (声 - 千本木彩花)

主を待ち続ける女騎士。

- ネムネム (声 - 藤田茜)

猫耳を持つ魔法少女。多くの魔力を持ちながらも、常に寝ている性格です。

- クラリッサ (声 - 上坂すみれ)

精霊使いの見習いで、伴奏として主人公たちに同行します。

他にも多くのキャラクターが登場し、それぞれが独自の背景や性格を持っています。プレイヤーは彼らとの交流を通じて、物語を進めていきます。

ゲームシステム

このゲームの特徴的なシステムとして「歌姫（DIVA）」システムがあります。バトル中にスクリプトを使用したり、ダメージを受けることでキャラクターの歌姫ゲージが上昇し、ゲージが満たされると、ヒロインが持つ歌を歌ってもらうことができます。この特別な効果により、バトルを有利に進めることができ、プレイヤーの戦術の幅が広がります。

スタッフとプロモーション

ゲームの総監督は栗田穣崇が務め、シナリオは伏見つかさが担当しました。公式コミカライズとして『エンゲージプリンセスサイド・バイ・サイド』が連載され、独自の魅力をさらに引き出しました。また、他の作品とのコラボイベントも行われ、さらなる盛り上がりを見せました。

『エンゲージプリンセス』は、そのユニークな設定や魅力的なキャラクターによって、ブラウザゲームの新しい可能性を切り拓きました。その独特な物語とプレイスタイルは、多くのプレイヤーに愛されましたが、残念ながらわずか半年の運営期間で幕を閉じました。

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