エンツォ・フィッティパルディ

エンツォ・フィッティパルディ・ダ・クルス

エンツォ・フィッティパルディ・ダ・クルスは、2001年7月18日にアメリカ・フロリダ州マイアミで生まれたブラジル国籍のレーシングドライバーです。彼は非常に著名な家系出身で、祖父はF1で2度のチャンピオンに輝いたエマーソン・フィッティパルディ、また兄も同じくレーシングドライバーのピエトロ・フィッティパルディです。そのため、彼のレーシングキャリアは早くから注目されてきました。

経歴

エンツォは2016年に「ジネッタ・ジュニア・チャンピオンシップ」でデビューし、トータルでは18位、最高順位は8位という結果を残しました。同年の11月にはフェラーリ・ドライバー・アカデミーに招待され、彼の将来性が期待されることとなります。2017年には、プレマ・パワーチームから「イタリアF4選手権」に参加し、翌2018年にはそのチームでシリーズチャンピオンに輝くという快挙を成し遂げました。

2019年には同じくプレマ・パワーチームから「フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ」に参戦し、総合2位を記録。優勝こそ2回に留まるものの、11回の表彰台を獲得し、十分な実力を示しました。2020年にはHWA・チームから「FIA F3選手権」に参加し、最高位4位でシーズンを終えましたが、総合15位という結果でした。

2021年にはチャロウズ・レーシング・システムに移籍し、初のポイント獲得を目指しました。第4戦では2位表彰台に立つものの、翌戦ではチームメイトと交代。最終的には総合17位となり、少々悔しいシーズンとなりました。

同年の2月にはRP・モータースポーツから「インディ・プロ2000チャンピオンシップ」にも参戦しましたが、2レースを終えてシリーズを離れることになりました。6月にはF3時代のチームメイトが、エンツォのシリーズ復帰に否定的なコメントをするなど、複雑な時期もありました。

2021年9月には「FIA F2選手権」での参戦が発表され、モンツァラウンドでのデビュー戦では、ペナルティを受けて11位となったものの、次戦では7位入賞を果たしました。しかし、翌日のフィーチャーレースでは事故に遭い、重傷を負う事態に。その影響から最終戦のアブダビラウンドを欠場してしまいました。

2022年は再びチャロウズ・レーシング・システムからの参戦が決まり、第3戦では2位表彰台を獲得するなど、計6回の表彰台に上る活躍を見せました。シーズン終了後はレッドブル・ジュニアチームにも加入し、大きな注目が集まりました。

2023年にはローディン・カーリンに移籍し、第11戦では初勝利を飾り、最終的には総合7位でシーズンを終えました。2024年もファン・アメルスフォールト・レーシングから参戦予定です。

レース戦績

エンツォのレース業績を振り返ると、彼は若干の年齢にもかかわらず数々の大会で確かな実績を残しています。特にイタリアF4選手権での成功は注目に値し、さらなる成長が期待されます。将来的にはF1での活躍を目指しており、その素質はすでに多くの人々に認められています。彼のこれからの挑戦と成果に、引き続き期待が寄せられています。

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