エンリケ航海王子勲章

エンリケ航海王子勲章

エンリケ航海王子勲章（Ordem do Infante Dom Henrique）は、ポルトガルにおける著名な騎士団勲章の一つであり、1960年6月2日に創設されました。この勲章は、ポルトガル王ジョアン1世とフィリパ・デ・レンカストレの五男であるエンリケ航海王子の死去500周年を記念して設立され、以来、ポルトガルの文化や歴史、特に海運史に関する貢献を称えるために授与されています。

エンリケ航海王子勲章は、塔と剣勲章、キリスト騎士団、アヴィス騎士団、聖ヤコブ帯剣騎士団に次いで、ポルトガルで5番目に位する勲位です。騎士団の活動の中で特に強調されるのは、ポルトガルの歴史や文化の振興であり、国内外におけるポルトガルに関連した功績が評価され、この勲章が授与されています。

階級と構成

エンリケ航海王子勲章には、複数の階級が設けられており、それぞれの階級には定められた団員の数が憲法によって制限されています。階級は以下のように分かれています：

• - 大綬 (Grande Colar - GColIH)
• - 大十字 (Grã-Cruz - GCIH)
• - 上級士官 (Grande-Oficial - GOIH)
• - 司令官 (Comendador - ComIH)
• - 士官 (Oficial - OIH)
• - 騎士/女騎士 (Cavaleiro / Dama - CavIH / DamIH)

また、下位の勲章として、銀章 (Medalha de Prata - MedPIH) と金章 (Medalha de Ouro - MedOIH) の2つも存在します。

勲章のデザイン

勲章の外観は、青、白、黒の等幅の縞模様およびルビー色で飾られた金のエルサレム十字によって際立っています。特に、大将校と大十字章には「Talant de bien faire」という言葉が刻まれています。

授与のプロセス

エンリケ航海王子勲章の授与は、大統領や大臣の推薦によって行われ、騎士団の評議会による承認も必要です。これは、この勲章が持つ権威や重要性を反映しています。

最近の受勲者

2017年12月の時点での大綬章の受勲者についての情報も提供されていますが、具体的な名前や業績については、ポルトガルの公式な記録に基づくデータが参照されることになります。

このエンリケ航海王子勲章は、文化的および歴史的貢献を称える象徴として、今もなおポルトガルにおいて重要な役割を果たしています。そのため、受勲者はポルトガルとその文化に対する深い敬意と貢献を示しているといえるでしょう。

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