エヴァ缶

エヴァ缶の歴史

エヴァ缶（エヴァかん）は、1997年にUCC上島珈琲が販売した缶コーヒーで、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』とのコラボレーションとして話題となりました。この製品は、エヴァンゲリオンのキャラクターが描かれたパッケージが特徴です。実際、エヴァンゲリオンの監督・庵野秀明がUCCのファンだったことで、このコラボが実現しました。

エヴァ缶の発売と特徴

エヴァ缶は、1997年7月7日の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の公開に合わせて発売されました。これにはパッケージイラストとして、碇シンジや綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーといった人気キャラクターが描かれています。エヴァ缶の正式名称は『UCC COFFEE Milk & Coffee・エヴァンゲリオン缶』で、内容量は250g。出荷本数は40万ケース（約1200万本）にのぼります。この缶コーヒーは中身が通常のUCCコーヒーと同じであるため、品質も保証されています。

キャッチコピーとキャンペーン

エヴァ缶には「人類補缶計画始動」や「潤うノドが、私を癒す」といったキャッチコピーがあり、これを記念したキャンペーンも実施されました。オリジナルイラスト入りのエヴァンゲリオンボディーピローや、特製のUCCオリジナルクレカがプレゼントされ、多くのファンを喜ばせました。

ヱヴァ缶とそのバリエーション

2007年には、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の公開を前に新たにそれにちなんだ製品である『ヱヴァ缶』が登場しました。この缶も250g入りで、パッケージには綾波レイや碇ゲンドウなどのキャラクターが描かれ、全6種類が発売されました。また、キャンペーンでは綾波レイのフィギュアやヱヴァ特製図書カードなどがプレゼントされました。

メイド版や限定商品の展開

さらに、2008年には『CR新世紀エヴァンゲリオン 〜使徒、再び〜』に関連するメイド版エヴァ缶も発売。全2種の缶が期間限定で販売されました。その後も様々なバージョンやキャンペーンが実施され、例えば『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の公開前に発売された2009年度版缶や、2010年4月27日から販売された新劇場版のBlu-ray&DVD発売記念缶がそれに当たります。

エヴァ缶の地域限定商品

さらに、2011年からは箱根をテーマにしたエヴァ缶も販売され、浴衣を着たキャラクターのイラストが施されたものなど、多様なデザインが登場しました。これらは主に関東や甲信越、中部地域のCVSやアニメショップで購入することができました。

結論

エヴァ缶はただの缶コーヒーの枠を超えて、アニメとのコラボレーションにより多くのファンに愛され、さまざまな形で展開されています。ファンにとっては、単なる飲料以上の特別なアイテムとしての価値を持っており、コレクションアイテムとしても人気です。また、そのデザインや限定品としての販売が、エヴァンゲリオンの世界観を更に広げる一因となっています。エヴァ缶は今後も多様な展開を見せていくことでしょう。

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