エヴェラルド・デ・ヘスス・ペレイラ

エヴェラルド・デ・ヘスス・ペレイラ：遅咲きのストライカーが歩んだ国際的なキャリア

エヴェラルド・デ・ヘスス・ペレイラ（1980年2月19日生まれ）は、ブラジル出身の元プロサッカー選手です。FWとして、韓国と日本のリーグで成功を収めた経歴を持ちます。Kリーグ、Jリーグでは登録名をカボレとして活躍しました。

24歳という比較的遅い年齢でプロとしてのキャリアをスタートさせました。2007年、韓国Kリーグの慶南FCに入団。同僚のポポと強力な2トップを形成し、その卓越したスピードと繊細なボールテクニックを武器に、18ゴール8アシストという素晴らしい成績を残しました。リーグ得点王の座を獲得し、デニウソン、デヤン、ステボといった強豪選手たちを抑えての快挙となりました。

2008年、複数のクラブから獲得オファーを受けましたが、慶南FCは当初移籍を拒否していました。しかし、同年2月、JリーグのFC東京への完全移籍が決定しました。FC東京では、Jリーグ第2節の新潟戦で移籍後初ゴールを記録。主に1トップのセンターフォワードとしてプレーしましたが、シーズン終盤にはチームの戦術変更に伴い、3トップの左ウイングに配置されました。彼の突破力を活かしたこの配置変更は、チームにとって大きな効果をもたらしました。

慢性的な右膝痛と股関節痛に悩まされながらも、カボレは全公式戦に出場。チーム唯一の全試合出場という偉業を達成しました。献身的な姿勢と高い能力は、チームメイトからの信頼も厚く、チームの重要な戦力として活躍しました。

2009年9月11日、カタールのアル・アラビへの完全移籍が決定。移籍直前のナビスコカップ準決勝で勝利し、決勝進出に貢献しました。FC東京はこの大会で優勝を果たし、表彰式では羽生直剛選手がカボレのユニフォームを着て優勝カップを受け取るという、カボレへの感謝を示す感動的なシーンが見られました。サッカー雑誌のインタビューでは、将来はスペインリーグでプレーすることを目標だと語っていました。アル・アラビでは多くのゴールを決め、2009-2010シーズンのリーグ得点王に輝き(ユニス・マフムードと同時受賞)、2010年9月にはシェイク・ジャシムカップ制覇にも貢献しました。

2015年6月、セレッソ大阪の練習に参加。当時退団したフォルランとカカウの後釜として期待されましたが、マグノ・クルスとエジミウソンの加入により加入は実現しませんでした。

彼のキャリアは、ブラジル国内のいくつかのクラブを経て、韓国、日本、カタールと国境を越えて活躍した国際的なものでした。Kリーグ、Jリーグでの活躍は、彼の才能と努力を証明しています。様々な苦難を乗り越えながらも、常に高いレベルでプレーを続けた彼のプロとしての姿勢は、多くのサッカーファンに記憶されています。

所属クラブ

2003年: ECイピタンガ
2004年: ECヴィトーリア
2005年: ボンスセッソFC
2006年: イトゥアーノFC
2007年: 慶南FC
2008年-2009年9月: FC東京
2009年9月-2011年: アル・アラビ
2011年-2014年: ウム・サラルSC
2014年9月-2015年1月: CAブラガンチーノ

個人タイトル

2007年: Kリーグ得点王、Kリーグベストイレブン
2009年: Jリーグカップ得点王
2009-2010年: カタールリーグ得点王

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