エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション

『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』（略称：エースコンバットX）は、バンダイナムコゲームスによって開発されたPlayStation Portable専用のフライトシューティングゲームです。本作はエースコンバットシリーズの第7作目にあたります。また、前日譚として『エースコンバットXi スカイズ・オブ・インカージョン』もリリースされています。

作品概要

本作は、エースコンバットシリーズの中で初めて携帯型ゲーム機向けに発売されたタイトルであり、海外では『ACE COMBAT ADVANCE』がゲームボーイアドバンス向けにリリースされています。サブタイトル「Skies of Deception」は「偽りの空」を意味し、ゲーム内の第一ステージでもそのタイトルが用いられています。

音声は英語のみですが、字幕には日本語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、韓国語など、合計7カ国語が対応。プレイヤーはPSPの設定を通じて、さまざまな言語を選択できます。

本作のテーマは『The Dawn of a New Chronicle』つまり「新たな歴史の夜明け」です。『Strategic AI System』を駆使し、プレイヤーの選択がミッションの内容や敵の戦略、エンディングに影響を与える仕組みが特徴です。また、多数の架空の航空機が登場し、それらはストーリーを進めることで獲得可能。機体のカスタマイズもできる点がプレイヤーに新たな体験を提供します。この作品のジャケットアートには、青を背景にF-22戦闘機の姿が描かれています。

ストーリー

物語は2020年の南オーシア大陸のオーレリア連邦共和国から始まります。オーレリアは、内戦によって疲弊していた隣国レサス民主共和国からの侵略を受け、急速に領土の95%を占領されてしまいます。生き残った軍事基地の「オーブリー基地」では、所属航空隊の「グリフィス隊」が迎撃に出動します。

一方、ジャーナリストのアルベール・ジュネットは、オーレリア首都グリズウォールにて、戦争の背後に隠された真実を追求します。レサス軍の首領であるディエゴ・ギャスパー・ナバロ主催のパーティーに参加する中で、民の待遇と軍事力の不均衡が明らかになり、彼は戦争の背後に干渉することになります。

登場国家とキャラクター

オーレリア連邦共和国

オーシア南端に位置し、高い技術力を持つ国家です。冷える気候の中、豊富な地下資源を元に繁栄していましたが、レサスからの侵攻を受けて大きな打撃を受けました。

レサス民主共和国

長期間にわたり内戦を経て疲弊した国であり、オーレリアからの経済支援を受けながらも、強力な軍事力を保持しています。徹底的な国力の不均衡が顕在化していく様子が描かれます。

主なキャラクター

- グリフィス1: プレイヤーキャラクターであり、グリフィス隊のリーダーです。数々の戦果を収め、彼の名と南十字星のマークは国民に知れ渡ります。戦術だけでなく指揮官としての才能も発揮します。
- アルベール・ジュネット: 戦争の内幕を掘り下げるジャーナリストで、既存の国情との矛盾に疑念を抱き、真実を追求します。

本作では、さまざまな架空の航空機がプレイヤーによって操縦され、リアルな戦闘環境の中での戦略的なミッションが展開されます。エースコンバットシリーズファンだけでなく、新たにフライトシューティングゲームを楽しむプレイヤーにも感動を与えるでしょう。

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