オウバードフォースアフター

オウバードフォースアフター (Aubird Force After)

『オウバードフォースアフター』は、1998年10月22日にバンダイから発売されたPlayStation用の3次元戦術シミュレーションゲームであり、人気の前作『オウバードフォース』の続編です。この作品は、プレイヤーが3Dのマップ上で戦術的にユニットを操作し、ターン制で進行するウォー・シミュレーションゲームとして位置付けられています。

ゲームの概要

本作は、前作同様に3次元戦闘を中心に展開されており、ユニットの操作は立方体のマスをベースにした特異なxyz座標系のマップ上で行います。ゲームプレイの中で、前作のセーブデータをコンバートすることで、プレイヤーの体験に変化がもたらされます。特に、マップの表現方法には工夫がなされ、2Dマップを重ねることで3Dマップを形成しています。

主な変更点

前作からの重要な変更点の一つは、武装に関するシステムです。前作では多様なユニットが武装を換装できる環境でしたが、本作では艦載機ユニットに限られるよう変更されました。武装の選択方式も導入され、ミサイルの詳細な分類が進められると同時に、誘爆効果のあるロケットは廃止されました。新たに追加された武装としてはレールガンがあり、以前のグレネードやエクイップメントは削除されるなど、戦闘のバランスが一新されています。また、艦載機の小隊は3機で構成されており、有人機と無人機の運用において新たな戦略が導入されました。

人物の成長システムにも変更が加えられ、スキル制が導入されました。これにより、パラメータの項目は減少し、プレイヤーは自由に成長を楽しむことができるようになっています。特に、前作がゲリラ戦を重視していたのに対し、本作では艦隊戦に焦点が移っています。これにともない、自軍と敵軍の戦略がさらに多様なものとなりました。

ストーリー展開

物語は、レジナン事件に端を発したデュミナス・デトロワ両国の惑星間戦争から始まります。デトロワ軍の奇襲により、デュミナス本星の陥落が進んでいく中、解放軍はデトロワの補給線を叩く作戦を実施し、成功を収めました。最終的に、解放軍は母星を奪還し、連合国の支援を受けることでデトロワに対抗します。しかし、和平交渉の際に国籍不明の艦隊による襲撃が発生し、和平は崩れ去ります。この混乱の中で、デトロワは再びデュミナスに対し宣戦布告を行い、宇宙の安定は揺らぎ始めるのです。

登場兵器と各国の軍事力

デュミナス王国軍

デュミナスは若い国であり、覇権を求める姿勢をもっています。国民の愛国心は非常に強く、直接防御力では高評価を得ていますが、攻撃力は平均的であるという特性があります。

デトロワ連邦軍

デトロワ軍は、他国の艦艇と比較してスペックは劣るものの、その数の多さでカバーしています。シンプルな兵器の運用が特徴です。

オルキス連邦軍

オルキス連邦軍は、シールド性能と直接防御力を兼ね備えたバランスの取れた軍事力を誇っています。

ラファリエス皇国軍

歴史と伝統を重んじるラファリエスは、民主主義のもとでの政治体制を維持しつつ、国粋主義が高まっています。

アマティス国防軍

各国の中でシールド値が特に高く、多くのユニットが安定した防御力を保持しています。

評価と受容

ゲーム業界のレビューでは、プレイヤーにとっての障壁が高いとされながらも、しっかりとしたゲームシステムやストーリーが評価されています。特に、一度その魅力に触れれば、重厚さと緻密さに引き込まれる要素が多く、シリーズファンやSLGの愛好者には強い支持を得ることでしょう。

まとめ

『オウバードフォースアフター』は、前作の強みを活かしつつ、新たな要素や戦略を盛り込んだ意欲作です。プレイヤーがその奥深さを体験することで、一層の感動が待ち受けています。

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