オケアン・エリズィ

オケアン・エリズィ

オケアン・エリズィ（ウクライナ語: Океан Ельзи）は、ウクライナの音楽シーンにおいて非常に重要な存在を持つロックバンドです。その名は「エルザの海」を意味し、1994年にリヴィウで結成されました。当初のメンバーは、スヴャトスラウ・ヴァカルチュク（ボーカル）、パウロ・フディモウ（ギター）、ユーリー・クストーチカ（ベース）、デヌィス・フリニン（ドラム）の4人でした。

バンドは設立から数年のうちに急速に人気を博し、1998年に最初のアルバム「Там, де нас нема（タム、デ　ナス　ネマ）」をリリースしました。このアルバムは、ウクライナの音楽シーンでの彼らの地位を確立するきっかけとなりました。その後、2000年には2枚目のアルバム「Я　на　небі　був（ヤー　ナ　ネービ　ブウ）」がリリースされ、引き続き成功を収めました。

彼らの音楽は、ウクライナ語の歌詞と感情豊かなメロディーが特徴で、聴衆との強い絆を形成しています。2000年代初頭、ドムィトロ・シュロウ（シンセサイザー）が加入し、バンドは5人編成となり、さらなる進化を遂げました。これにより、オケアン・エリズィは国民的ロックバンドとしての地位を確立しました。

2004年に結成10周年を迎えたタイミングでメンバーチェンジが行われ、ユーリー・クストーチカとドムィトロ・シュロウが他のバンドへと移り、パウロ・フディモウはソロ活動を開始しました。新たに加入したメンバーには、ペトロ・チェルニャウシクィー（ギター）、デヌィス・ドゥードコ（ベース）、ミロシュ・イェリーチ（シンセサイザー）が含まれ、バンドは新たな一歩を踏み出しました。

バンドの初のベストアルバムである「1221」は2006年にリリースされ、ファンの間で大変な人気を得ました。その後も、「Міра（ミーラ）」など、多くのアルバムが発表されており、各作品には聴きごたえのある楽曲が多数収録されています。

オケアン・エリズィは、シングル「Холодно（ホーロドノ）」「Дякую（ヂャークユ）」「Веселі, брате, часи настали…（ヴェセリ、ブラテ、チャスィ　ナスタルィ...）」などでも知られ、楽曲は多くのリスナーに愛されています。特に「Дякую」は心温まるメッセージを持ち、多くのファンに親しまれています。

さらに、スヴャトスラウ・ヴァカルチュクは、オケアン・エリズィのメンバーとしてだけでなく、ソロアーティストとしても成功を収めており、2008年には「Вночі（ウノチー）」というアルバムでオケアン・エリズィのメンバーがサポートを行いました。

公式ウェブサイトやTwitterなどでの情報発信も行われており、ファンたちに最新情報を届けています。オケアン・エリズィは今後も、その音楽を通じて多くの人々に感動を与え続けることでしょう。

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