オスティエンセ

ローマのクアルティエーレ、オスティエンセ

オスティエンセ（Ostiense）は、ローマ市の南部に位置する第10番目のクアルティエーレ（行政区）であり、Q.Xと略されます。アウレリアヌス城壁とテーヴェレ川に挟まれたエリアに広がっており、ローマの歴史と現代が交錯する地区です。

概要

オスティエンセは、ローマ市の南部に位置し、アウレリアヌス城壁とテーヴェレ川に挟まれた場所にあります。行政区画としては、コムーネの第1ムニチーピオと第11ムニチーピオに属しています。面積は712.31ヘクタール、2010年の時点で人口は66,071人でした。

隣接するクアルティエーレは、北にテスタッチョとサン・サーバ、東にアルデアティーノ、南にエウローパ、西にポルトゥエンセです。また、この地名は第11ムニチーピオの都市地域11aも指し、その人口は8,536人です。かつて1930年までは、S.O.と略される同名のスブルビオ（郊外の街）も存在していました。

歴史

オスティエンセは、1911年に最初の15のクアルティエーレの一つとして誕生し、1921年に正式に設立されました。オスティエンセ通りの名前に由来しています。2008年3月30日には、シュスター公園に2003年のナシリヤの軍事基地襲撃事件の犠牲者を追悼する記念碑が完成しました。この記念碑は彫刻家ジュゼッペ・スパニューロの作品です。

宗教建築

オスティエンセ地区には、歴史的に重要な宗教建築物が点在しています。

サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂：オスティエンセ通り沿いにある、総大司教のバシリカです。
サン・ベネデット教会：ガゾメトロ通り沿いに位置し、1926年に教区が設立されました。
サン・フランチェスコ・サヴェーリオ・アッラ・ガルバテッラ教会：ダニエーレ・コロンビ通りにあり、1933年に教区が設立されました。
サンタ・ガッラ教会：オスティエンセ環状道路沿いにあり、1940年に教区が設立されました。
サン・レオナルド・ムリアルド教会：サルヴァトーレ・ピンケルレ通りに位置し、1964年に教区が設立されました。
サンタ・マリーア・レジーナ・デリ・アポストリ・アッラ・モンタニョーラ教会：アントニーノ・ピーオ通りにある小さな聖堂で、1976年に教区が設立されました。

交通

オスティエンセ地区には、地下鉄と在来線の駅があります。

地下鉄：最寄りの地下鉄駅が利用可能です。
在来線：オスティエンセ駅は、地域を結ぶ重要な駅です。

その他の情報

オスティエンセ地区は、オスティエンセ街道、サン・パオロ門、ローマ・オスティエンセ駅など、歴史的な要素と現代的な施設が混在しています。ローマ・オスティエンセ駅は、1938年にアドルフ・ヒトラーがローマを訪問した際に整備されました。また、1990年のワールドカップに合わせて建設されたエアーターミナル駅は、現在はEatalyのローマ店として利用されています。

参照

monumenti

外部リンク

ローマのポータル:クアルティエーレとスブルビオ
Municipio Roma I (1)
Municipio Roma XI (11)
Google Maps上でのクアルティエーレの境界をわかりやすくした地図

参考文献

Cerchiai, Claudia (1997). I quartieri di Roma. Roma: Newton & Compton. ISBN 978-88-8183-639-0

関連項目

オスティエンセ街道
スブルビオ・オスティエンセ - 1930年まで存在していた「S.O.」と略される同名のスブルビオ（郊外の街）。
サン･パオロ門
ローマ・オスティエンセ駅
エアーターミナル駅
* Air Tirminal Ostiense

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