オストロボスニア室内管弦楽団

オストロボスニア室内管弦楽団（Keski-Pohjanmaan Kamariorkesteri, Ostrobothnian Chamber Orchestra）は、フィンランドのコッコラに本拠地を置く、国際的に評価の高い弦楽アンサンブルです。

概要

1972年、ユハ・カンガスによって、国内の音楽学生を集めたオーケストラとして設立されました。当初は学生オーケストラでしたが、1989年にプロのオーケストラとしての地位を確立しました。創設者であるカンガスは長年にわたり楽団を率い、その音楽的発展に大きく貢献しました。2013年から2019年までは、著名な指揮者サカリ・オラモが芸術監督を務め、楽団の更なる飛躍を支えました。カンガスはその後、名誉指揮者として楽団を支え続けています。2019年からは、マリン・ブロマンが芸術監督に就任し、新たな時代を切り開いています。

活動内容

オストロボスニア室内管弦楽団は、フィンランド国内でのコンサートを中心に、世界各地で積極的に公演を行っています。そのレパートリーは非常に幅広く、バロック音楽から現代音楽まで、様々な時代の作品を取り上げています。特に、現代フィンランド音楽の演奏に力を入れており、フィンランドの作曲家による作品を積極的に紹介しています。これまでに初演した作品は150を超え、現代音楽の発展にも大きく貢献しています。

レコーディング

数多くのレコーディングも行っており、ユハ・カンガスの指揮によるものが中心です。著名なソリストとの共演も多く、スティーヴン・イッサーリスをソリストに迎えたボッケリーニのチェロ協奏曲集や、シベリウスの弦楽合奏曲集、モニカ・グロープをソリストに迎えたバッハのアルト・カンタータ集など、評価の高い録音を多数リリースしています。

受賞歴

1993年には、北欧音楽委員会（NOMUS）賞を受賞しています。この受賞は、オストロボスニア室内管弦楽団の音楽的貢献と国際的な評価を証明するものです。

外部リンク

* Ostrobothnian Chamber Orchestra - 公式ウェブサイト

オストロボスニア室内管弦楽団は、その高い演奏技術と革新的な音楽への取り組みを通じて、フィンランド音楽界を代表する存在として、世界中で愛されています。

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