オスリャービャ (大型揚陸艦)

オスリャービャ：ロシア連邦の大型揚陸艦

オスリャービャ（ロシア語: Ослябя）は、ロシア連邦に属する大型揚陸艦であり、艦名は歴史的なロシアの英雄「ロジオン・オスリャービャ」に由来しています。この艦名は、クリコヴォの戦いでの彼の功績を称えるものであり、ロシアの艦艇の名として長い間使われてきました。ロジオン・オスリャービャは、1380年に行われた戦闘において、モスクワ軍の一員として戦った修道士で、ロシア史において重要な役割を果たしました。

艦名の由来

オスリャービャという名前は、伝統的にロシアの艦船に用いられるもので、ロジオン・オスリャービャとペレスヴェートという名がしばしば関連づけられています。彼らの名を冠した艦艇は、日露戦争でも活躍し、その歴史的背景を残しています。特にオスリャービャは、今後の海軍の任務においてもその名を引き継ぎ、重要な役割を果たすことが期待されています。

艦歴

オスリャービャは、ポーランドの造船所である「ヴェステルプラッテの英雄記念北造船所」で建造され、1981年に竣工しました。この艦は、775号計画型揚陸艦の14番艦（BDK-101）として、最初はソ連海軍に配属され、太平洋艦隊での運用が行われました。1985年から1986年にかけての間、オスリャービャはインド洋への航海任務に就くことになり、特に1986年にはイエメン紛争の際に、ソ連市民の救助活動に従事しました。

その後も、1991年のエチオピア・エリトリア国境紛争など、多くの任務を遂行していきました。これらの活動を通じて、オスリャービャは海軍の重要な戦力として機能し続けました。

1991年末にはソ連が崩壊し、その結果としてオスリャービャはロシア海軍に所属を移行しました。以降、1996年や1999年にはカムチャツカ半島での物資輸送任務に参加し、艦隊の一員として活躍しました。1999年末にはオーバーホールが行われ、新たな装備と機能改善が施されました。

2006年2月17日、オスリャービャは正式にその艦名を変更し、以降はこの名で艦隊においての任務を続けることになりました。そして、同時に僚艦BDK-11もペレスヴェートと改名されました。

近年では、2021年11月28日には海上自衛隊の哨戒機の視認を受け、2024年には数隻の艦艇と共に航行している姿が確認されています。これにより、オスリャービャは現在もなお活動を続けており、ロシア海軍の一翼を担い続ける艦艇であることが分かります。

まとめ

オスリャービャは、歴史的背景を持つ大型揚陸艦として、ロシアの艦艇文化に深く根付いています。彼女の名は戦争の英雄から引き継がれており、これからもロシア海軍の重要な一部であり続けるでしょう。海軍の任務や国際的な協力に貢献しつつ、未来の海での活躍が期待されています。

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