オックスフォードミステリー ルイス警部

『オックスフォードミステリー ルイス警部』（原題：Lewis）は、コリン・デクスター原作の小説『モース警部』シリーズを基にした、イギリスITVのドラマ『主任警部モース』のスピンオフ作品です。2006年のパイロット版から2015年まで、9シーズンにわたり製作・放映されました。

作品概要

『主任警部モース』と同じく、イギリスの古都オックスフォードを舞台に、ロバート・ルイス警部と、彼の相棒であるジェームズ・ハサウェイ巡査部長（後に部長刑事）が、複雑に入り組んだ難事件に挑む姿を描きます。

ルイス警部役は、本家『主任警部モース』でルイス巡査部長を演じたケヴィン・ウェイトリーが続投。ハサウェイ巡査部長役は、ローレンス・フォックスが演じました。二人の息の合った演技と、緻密に練られた脚本、重厚な音楽が、多くの視聴者を魅了しました。

主要キャスト

ロバート・ルイス警部： ケヴィン・ウェイトリー（オックスフォードシャー警察の警部）
ジェームズ・ハサウェイ巡査部長（のちに部長刑事）： ローレンス・フォックス（ルイスの相棒）
ローラ・ホブソン博士： クレア・ホールマン（法医学者。ルイスと惹かれ合う関係）
ジーン・イノセント主任警視： レベッカ・フロント（ルイスとハサウェイの上司）
エリザベス・マドックス部長刑事： アンゲラ・グリフィン（刑事に昇格したハサウェイの後任）
ジョセフ・ムーディ主任警視： スティーヴ・トウセイント (イノセントの後任となる管理職)

製作の背景

原作者であるコリン・デクスターは、いくつかのエピソードにカメオ出演しています。脚本は、デクスターの手法を踏襲しつつ、ラッセル・ルイス、アラン・プレーター、スティーブン・チャーシェットなど、複数の脚本家が名を連ねています。音楽は、『主任警部モース』シリーズに引き続き、バーリントン・フェラングが担当しました。

シリーズ構成

2006年のパイロット版放送後、2007年2月から3月にかけて第1シリーズ（3エピソード）が放送されました。その後、第2シリーズ（2008年）、第3シリーズ（2009年）、第4シリーズ（2010年）、第5シリーズ（2011年）、第6シリーズ（2012年）と続き、それぞれ4エピソードで構成されています。第7シリーズ（2013年）は、3つの2部構成のストーリーで構成されました。

当初、第7シリーズで終了する予定でしたが、ファンの要望に応え、2014年に第8シリーズ、2015年には最終となる第9シリーズが製作・放送されました。

日本での放送

日本では、チャンネル銀河で第1シリーズから第5シリーズが放送された後、AXNミステリーで全シリーズが放送されました。2021年にはBS11でも放送される予定です。いずれも字幕版での放送となっています。

ソフト情報

DVDは、英国、米国、日本で販売されています。2021年9月現在、全話を収録したものは英国と米国で販売されており、日本語版も同年秋冬に発売予定です。

Blu-Rayは、アメリカで第4から第8シリーズが商品化されています。

関連情報

関連項目：
アルフレッド・エドワード・ハウスマン
刑事モース〜オックスフォード事件簿〜
コリン・デクスター
主任警部モース
外部リンク：
Lewis (TV series) - IMDb（英語）
AXNミステリーの番組紹介ページ

『オックスフォードミステリー ルイス警部』は、『主任警部モース』の世界観を受け継ぎつつ、新たな魅力を加えたスピンオフドラマとして、多くのファンに愛されています。

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