オットー・フォン・ボーテンラウベン

オットー・フォン・ボーテンラウベンは、12世紀後半に誕生し、13世紀前半に没したドイツの貴族です。彼は、ヘンネベルク伯ポッポ6世の四男として生まれ、1206年から1234年までヘンネベルク伯として領地を統治しました。

オットーは、1196年と1197年の記録で、すでにヘンネベルク伯を名乗っています。1206年には、バート・キッシンゲン近郊のボーテンラウベン城にちなんで、ボーテンラウベン伯と呼ばれるようになりました。その城の遺構は、今日でも残っています。

1197年、オットーは皇帝ハインリヒ6世のイタリア遠征に随行し、皇帝の宮廷に姿を現した記録があります。その後、彼は聖地へと旅立ち、エルサレム王国で軍人としてのキャリアを積み、地位と成功を得ました。1205年には、エデッサ伯ジョスラン3世の娘ベアトリクス・ド・クルトネーと結婚しています。オットーは、妻が相続した「ジョスランの領地」をドイツ騎士団に売却し、ドイツに戻りました。帰国後は、頻繁に宮廷に顔を出すようになりました。

オットーの息子であるオットーとハインリヒ、そして孫のアルブレヒトは聖職者となり、オットーの家系は後継者を欠いたまま断絶しました。

1231年、オットーとその妻ベアトリクスは、フラウエンロートにシトー会修道院を創建しました。夫妻は、この修道院に埋葬されました。回廊は三十年戦争で破壊されましたが、墓石は現在も残っています。

オットーは、ミンネジンガーとしても知られており、『マネッセ写本』にその名が記されています。現存する彼の作品はわずかですが、12曲の恋愛詩と1曲のライヒが確認されています。また、『ヴァインガルテン写本』や『小ハイデルベルク歌曲写本』にも、彼の作品の一部が収録されています。後者には「ニウネ（Niune）」の名で収録されているものもあります。

オットー・フォン・ボーテンラウベンは、貴族として、軍人として、そしてミンネジンガーとして、多岐にわたる才能を発揮した人物でした。彼の足跡は、中世ヨーロッパの歴史と文化を理解する上で、重要な手がかりとなります。

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