オッペンハイム (ドイツ)

ドイツのワイン都市、オッペンハイム

オッペンハイムは、ドイツ連邦共和国ラインラント＝プファルツ州、マインツ＝ビンゲン郡に位置する都市です。ニアシュタイン＝オッペンハイム連合自治体の行政庁所在地であり、豊かなワイン醸造で知られています。

歴史

オッペンハイムの歴史は古く、765年の史料にその名が登場します。774年にはカール大帝がこの地の荘園をロルシュ修道院に寄進しました。1226年には帝国自由都市となり、1244年に築かれた帝国城砦の下にカタリーネ教会を擁する新市街が形成されました。しかし、1315年から1353年までマインツ大司教領に抵当として渡され、帝国都市としての地位を一時失います。その後、クアプファルツ領に編入され、1816年からはヘッセンに属しました。

ワインの街

オッペンハイムは、ドイツワイン醸造博物館や、オッペンハイマー・クローテンブルネン醸造所など、ワイン関連の見どころが豊富です。街の周辺には広大なブドウ畑が広がり、高品質なワインが生み出されています。ワイン好きにはたまらない場所でしょう。

見どころ

カタリーネ教会（Katharinenkirche）：13世紀から14世紀にかけて建設されたゴシック建築の教会で、長堂南壁の窓が特に美しいとされています。
ドイツワイン博物館（das Deutsche Weinbaumuseum）：ドイツワインの歴史や醸造技術について学べる博物館です。
オッペンハイム地下迷宮（Oppenheimer Kellerlabyrinth）：中世に交通の要衝として栄えたオッペンハイムでは、市壁内の土地が狭かったため、地下に長大な穴倉が掘られました。その総延長は40kmにも及ぶと言われています。現在は一部が観光用に公開されています。

水木しげるの妖怪譚

漫画家水木しげるは、オッペンハイムを舞台にした妖怪譚「骸骨の戦い」を描いています。この物語は、画家がオッペンハイムの古寺院跡で、戦死者の骸骨が戦闘を繰り広げる様子を目撃するというものです。

姉妹都市

オッペンハイムは以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

ジヴリ (フランス)
アードネット (オーストリア)
ヴェルダー (ドイツ)
カルペ (スペイン)
サンタンブロージョ・ディ・ヴァルポリチェッラ (イタリア)

オッペンハイムは、歴史、ワイン、文化が融合した魅力的な都市です。ドイツを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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