オヒアの木

浜崎あゆみ「オヒアの木」：日本語タイトルが彩る令和最初の楽曲

2020年7月5日、浜崎あゆみのデジタルシングルとしてリリースされた「オヒアの木」。この楽曲は、彼女にとって大きな転換点となる作品と言えるでしょう。

まず特筆すべきは、デビュー以来英語タイトルを貫いてきた浜崎あゆみが、初めて日本語タイトルの楽曲を発表したこと。22年目にしてのこの挑戦は、ファンに大きな驚きと感動を与えました。さらに、2016年の『We are the QUEENS』以来約4年7ヶ月ぶりのデジタルシングルリリースであり、元号が平成から令和に変わった後、初めて世に出た新曲という点も注目に値します。

リリースのされ方も独特でした。テレビドラマ『M 愛すべき人がいて』の最終話で、突如としてCMスポットで発表されたのです。発売日などの情報が一切ない、ゲリラ的な発表は大きな話題を呼び、リリース前から大きな期待を集めました。

楽曲制作においては、作曲に菊池一仁氏が参加。彼の楽曲提供は、2006年の40thシングル『BLUE BIRD』に収録された『Beautiful Fighters』以来、実に14年ぶりとなります。長年のファンにとっては、このコラボレーションが実現したことも大きな喜びだったのではないでしょうか。編曲は中野雄太氏が担当しています。

「オヒアの木」は、その後、8月26日にリリースされたライブ映像作品『ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2019-2020 〜Promised Land〜 A』の初回生産限定盤（ファンクラブ限定）にも収録。さらに、続くシングル『Dreamed a Dream』のカップリング曲としても収録され、楽曲の価値を高めています。また、『A BALLADS 2』、『Remember you』といったアルバムにも収録されており、幅広い作品で聴くことができます。さらに、『ayumi hamasaki PREMIUM LIMITED LIVE A 〜夏ノトラブル〜』(ayumi hamasaki BEST LIVE BOX A)にも収録され、ライブパフォーマンスとして作品に彩りを添えています。

歌詞は浜崎あゆみ自身によるもの。日本語タイトルと相まって、彼女の新たな表現、そして音楽への情熱を強く感じさせる一曲となっています。「オヒアの木」は、浜崎あゆみのキャリアにおいて重要な位置を占める楽曲であり、その後の作品にも大きな影響を与えたと言えるでしょう。デジタルシングルという新しい形態での発表、日本語タイトルへの挑戦、そしてベテラン作曲家との再タッグなど、様々な要素が凝縮された、まさに「転換期」を象徴する楽曲なのです。 楽曲の長さは4分36秒。歌詞、楽曲、そしてリリース方法に至るまで、様々な意味で記憶に残る、浜崎あゆみの代表作の一つと言えるでしょう。

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