オビ・パウエル・オビンナ

オビ・パウエル・オビンナ

オビ・パウエル・オビンナ（OBI Powell Obinna）は1997年12月18日生まれ、埼玉県大宮市（現在のさいたま市見沼区）にルーツを持つプロサッカー選手です。彼はJリーグのヴィッセル神戸に所属し、主にゴールキーパーとして活躍しています。ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれたオビンナは、幼少期からサッカーに親しみ、5歳でこのスポーツを始めました。

大宮アルディージャのアカデミーで育つ中、彼は中学校年代になるとJFAアカデミー福島に進学し、次第にその才能を開花させました。高校では福島県立富岡高等学校に通いながら、JFAアカデミー福島のU-18チームでプレーしました。流通経済大学に進学後は、1年から正ゴールキーパーとして起用され、多くの注目を集めました。

クラブキャリアの始まり

2019年8月22日、オビンナの進路は横浜F・マリノスへの加入が内定し、特別指定選手にも認定されました。プロデビューを待ち望む彼にとって、これは大きなステップとなりましたが、横浜FMでの出番は彼が予想していたほど多くはありませんでした。2020年シーズンチームには、経験豊富な朴一圭、中林洋次、梶川裕嗣が在籍しており、初めは出場機会が厳しい状況でした。そんな中、彼は2020年8月から栃木SCに育成型期限付き移籍しました。

栃木SCでは素早く中堅のゴールキーパーたちからポジションを奪い、活躍を続けました。特に新型コロナウイルスによる特別な移籍期間中の横浜FMへの早期復帰は、その才能を証明する舞台となりました。2020年11月14日、リーグ第27節の浦和レッズ戦でJ1にデビューを果たしましたが、初戦での失点もあったものの、試合は6-2で勝利。さらにACLグループリーグの上海上港戦ではPKを止めるなど、目覚ましいパフォーマンスを見せました。

挑戦と成長の道

2021年シーズンにおいては開幕からスタメンとして出場したものの、リーグ第7節以降は高丘陽平にポジションを奪われ、出場機会が減少しました。再び栃木SCへの期限付き移籍が決まり、2022年には横浜FMへの復帰を果たします。しかし、その後も高丘からポジションを取ることはできず、2023年にはガンバ大阪からレンタルで加入した一森純にその座を奪われました。

2024年には新たにヴィッセル神戸に完全移籍して新たな挑戦を始めます。これまでのキャリアの中で、彼は常に高い競争にさらされてきましたが、その経験は彼を一層成長させてきました。

代表キャリア

日本代表としても、オビンナは2013年から各年代で選ばれており、特に2018年のアジア競技大会ではU-21チームの一員として銀メダルを手に入れ、2019年にはユニバーシアード日本代表として金メダルに輝きました。彼は若手選手としての可能性を示す一方、競技の場での経験を重ね、今後の日本代表での活躍が期待されています。

彼のキャリアはまだまだ続きますが、その成長と未来に多くの期待が寄せられています。

もう一度検索